昨日は台風一過で良い天気となりましたが、この時期にしては暑かったです。それにしても「秋の日は釣瓶落とし」ではないですが、昨日のような好天が少なかったせいか突然に日が短くなった感じです。株式市場は引き続き堅調な展開となり、まさに昨年と同じような展開になって来ました。単純に昨年と同じ値幅、同じ日柄で上昇するとなると、11月に26,000円まで上昇するということになります。

さすがにそこまでは・・・、と思うもですが、昨年の例もあるので、指数に影響の大きな銘柄の空売りの積み上がり具合などを見ながら考えて行けばいいと思います。今朝のメルマガ本体にも記載したのですが、本来は悪材料とされるものでも最近では空売りが多いせいか、「思ったほど悪くない」という場合や「最悪でなかった」というようなニュースでも大きく上昇することもあり、信用取引の売り残高などを見ながら個別に対応するということで良いのだと思います。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

今年も日本人がノーベル賞を受賞して「ノーベル賞関連銘柄」などが物色されそうですが、あくまでも一過性のもの、あるいは見直し買いに過ぎないということだと思います。最近ではニュースを好感して買われるというよりも悪いニュースがなかったから買い戻されるというようなことが多いのだと思います。空売りが多いということが要因ですが、悪材料が多いだけに本来であれば売られるようなニュースでも売られないから買われるということも多くなっています。

米国市場でも経済指標への反応が鈍いような感じですがそれだけ景況感というよりは目先の需給で動いているということなのでしょう。相場全体、あるいは業種や業態で反応するということでもなくあくまでも個別に反応するということで相場全体の方向感が見えないということなのでしょう。業績動向で個別に反応するのではなく、経済指標や一般的なニュースでも個別に反応するということが多いということで、個別に対応していくしかないということです。

米国市場でも「半導体」でも高安まちまち、「輸出株」でも高安まちまちという感じです。日本市場でも特に何に反応しているということでもなく、個別の需給で動いているということなのでしょう。それでも引き続き売られ過ぎ銘柄を探すということで良いものと思われ、割安銘柄としてアイモバイル(6535)に注目、ルネサスエレクトロニクス(6723)などもそろそろ良いところかもしれません。

ルネサスエレクトロニクス(6723)は安値圏で底堅さも見られます。RSIやストキャスティックスもまだ下値余地があり、底値圏での保ち合いがもう少し続きそうです。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。