日経平均   24,110.96 円 ▼ 159.66 円
≪東証一部≫
売買高    14億6,369万株
売買代金  2兆6993億8100万円
値上り銘柄数 331 銘柄
値下り銘柄数 1,714 銘柄
騰落レシオ(25日) 109.93 % ▼ 13.32 %
為替 1ドル=113.73 円

市況概況

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

米国ダウ平均は引き続き堅調でしたがナスダック指数が軟調となったことや円高に振れる場面があったことから本日の日本市場は売り先行となりました。昨日の相場での買い戻し一巡感もあり、寄り付きの売りが一巡となったあとも手仕舞い売りに押される展開となりました。それでも昨日の安値水準で後場からの日銀の買いが期待されると買い戻しも入って下げ幅を縮小、小幅高となりました。

昼の時間帯にも特に動きはなく、若干手仕舞い売りに押されるという雰囲気でした。後場が始まると再度売り直す動きになり、買い支えのようなものが見られず、昨日の安値を割り込むと今度はその水準を上値として方向感に乏しい展開になりました。買い戻しは入るのですが、買い上がるような動きもなく結局最後まで方向感に乏しい展開となりました。

小型銘柄も手仕舞い売りに押されるものが多く、総じて軟調となりました。東証マザーズ指数や二部株指数、日経ジャスダック平均は揃って軟調でした。先物は散発的にまとまった売り買いがあり、指数を動かす場面もあったのですが、持高調整の売り買いとみられ、断続的に方向感を持っての売り買いは見られませんでした。

外部環境が悪い割には値持ちも良いのですが、目先の需給要因での買い戻ししか買いが入らないという感じです。ここまで上昇してきて新興国や欧州だけでなく、米国の大統領のスキャンダルなどもあって買い難いということでしょう。加えて今年1月の相場のような雰囲気になり、雇用統計をきっかけにした暴落懸念も出ているということでしょう。日経平均に影響の大きな銘柄の空売り次第ということですが、当面上値の重い、方向感に乏しい展開が続くのではないかと思います。

●テクニカル分析

日経平均
24,000円台はキープしたものの調整感が強まりました。24,500円を意識すると上値が重いという雰囲気が出来上がり、今度は24,000円を割り込まないという雰囲気ができるかどうかということです。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。