3. 医療保障を充実させて老後に備える
子どもの独立をきっかけに大きく保険を見直すポイントの1つとして、医療保障が挙げられます。
子どもが独立する親の年代は50代以降がほとんどですから、これまで通常の医療保障に加えてガン保険や生活習慣病に対する保障を手厚くする傾向があります。特にガンに関しては日本人男性の6割が発症する可能性があると言われている現代病ですから、長期治療を見越した保障を検討する方が増えています。
また医療保障に関しても死亡保障と同じく終身型に切り替える方が多くなっています。保険料は子どもが独立する前と比較して若干上がる傾向があります。しかし、その分死亡保障をカットするなどの見直しを行っていることがほとんどですから、実際に負担する保険料は以前と大差ないという方がほとんどです。保険の見直しはバランスの取れた保障内容と負担の少ない保険料であることが重要と言えるでしょう。
子どもが独立した後の理想的な保障
あくまで一般論としてですが、子どもが独立して夫婦だけになった際の最適な保障について例をあげてみます。
家族型から夫婦型の視点で最適な保険とは、死亡保険の金額は必要最低限、医療保障についてはガンや生活習慣病に手厚く備えられる保障が理想です。保険金額で言えば死亡保障が500万円、医療保障は入院1日10,000円、手術200,000円。それに加えてガン保険というのが理想的でしょう。
さらに年金生活の時には保険料支払いがなくすために、死亡保障はなるべく短期で払い込みを終えるプランを選択しましょう。しかし、貯金の額や経済状態によってはこの限りではありませんから、あくまで現在の財産や収入状態を参考に決めていくのが一番です。