昨日の大阪は1日冴えない天気でしたが、本日はいくらか雲も少ないようです。株式市場は「土砂降り」状態で予想以上の下落という感じです。いつものことではあるのですが、売るから下がる、下がるから売るということで下げ止まらないという感じです。政府・金融当局の「株価対策」があるというわけでもなく、日銀の買いは予想されるのですが、予想以上のものでもなく、下げ止まりのきっかけがつかめないということです。

本日も売り先行となりそうですが、売られ過ぎ銘柄の修正などから日本市場で世界同時株安の連鎖が止められないものかと思います。昨日の引け後にファーストリテイリング(9983)が決算を発表しており、こうした銘柄などがしっかりと下げ止まれば業績面から買えるような銘柄から下げ止まるということになるのでしょう。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

世界同時株安の連鎖が止まりません。米国市場ではいったん下げ止まったかに見えたのですが、ちょっとした悪材料というか、政府、金融当局高官のコメントなどを取りざたしては売り直されるということになりそうです。買われ過ぎ銘柄の修正が一気に生じ、その過程で売りが売りを呼ぶ形となっているということなので、値ごろ感や業績面から割安感が出た銘柄から底堅さが見られるということになるのだと思います。

好決算を発表した銘柄などは昨日の暴落のなかでも買われており、引き続き好決算銘柄には買いが見られそうです。好調な決算をある程度織り込んで買われていたような銘柄でも好決算を発表してしっかりと買い直されるようであれば、市場全体も好決算が期待される銘柄などを中心に業績面からの見直し買いも入って下げ止まり、買戻しなどで戻りを試す動きになってくるものと思います。

ほぼ全面安となっていますが、業績面から割安感が強まっているものも多く、引き続き明治HD(2269)や森永乳業(2264)などの食品株に注目です。好決算を発表したファーストリテイリング(9983)がしっかりと反発するかどうかにも注目です。

森永乳業(2264)は再度下値を試す動きになりました。それでも底値圏にあることには違いなく、底堅さも見られそうです。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。