日経平均   22,694.66 円 △ 103.80 円
≪東証一部≫
売買高    16億8,884万株
売買代金  3兆3416億5400万円
値上り銘柄数 1,130 銘柄
値下り銘柄数 926 銘柄
騰落レシオ(25日) 98.40 % △ 2.05 %
為替 1ドル=112.33 円

市況概況

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

米国株が引き続き大きく下落したことや為替が円高になったこと、そしてオプションSQ(特別清算指数)算出に絡む売りが嵩んだことなどから売り先行、大幅安の始まりとなりました。売り気配を切り下げるような銘柄などもあって大きく下押して始まったものの、寄り付きの売りが一巡となると一気に下げ幅を縮小する展開となりました。その後は強弱感が対立するなかで手仕舞い売りに押されるものが多く、冴えない展開が続きました。

昼の時間帯も特に売り買いを急ぐようなこともなく、冴えない展開ながらも底堅さがみられ、後場に入るといったん買戻しを急ぐ動きで前日の終値近辺まで戻しました。その後は一進一退の動きとなったのですが、前日の終値を上回ると一気に買戻しを急ぐ動きとなり、前日の大幅安の反動もあって堅調となりました。中国株も堅調、ダウ平均先物も堅調となったことで世界同時株安も一服となりそうだとして買戻しを急ぐ動きになりました。

小型銘柄も反発となるものが多く、大きく値を戻すものも散見されました。東証マザーズや日経ジャスダック平均は大幅高、二部株指数も堅調でした。先物は朝方はヘッジ売りや見切り売りも多かったのですが、徐々に売り一巡からの買戻しも入り、指数を押し上げる要因となりました。

さすがに反発となりました。この傾向が続くのかどうか、まだ予断を許さず米国市場次第ということなのでしょうが、特に悪材料が出たということでもないので、売り一巡感からの買戻しや値ごろ感からの買いが入ると思います。戻り売りをこなせるかどうかを試すまではまだ戻り切らず、ちょっとしたことで下押すこともあるのでしょうが、底堅さが見られたものから切り返しは大きいと思います。

●テクニカル分析

日経平均
75日移動平均線に上値を押さえられたものの戻りを試す動きになりました。遅行線も日々線に押さえられており、冴えない展開が続きそうです。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。