今日も朝から雨が降り、相変わらずぐずついた天気です。少しはすっきりと晴れて欲しいものです。株式市場は昨日も意外に大きな上昇となり、本日も米国株が大きく上昇となったことから戻りが期待されます。売られ過ぎの修正に加え、買われ過ぎ銘柄がさらに買われたことで大きく上昇した相場が一気に買われ過ぎ銘柄の修正が起こったことで修正となったということであり、ここからは業績の裏付けのある売られ過ぎ銘柄の修正が見られそうです。
為替も円高一服、米国の金利上昇も一服となったなかで決算発表が始まるところであり、米国同様に好調な決算が見られるかどうかということになりそうです。貿易摩擦問題などから好決算ながらも慎重な見通しとなるようなものも多いのでしょうから、決算発表への反応が気になるところです。大きく戻した銘柄等は反応は鈍いのでしょうが、売られ過ぎ銘柄に関しては好決算などの発表には素直に反応してくるものと思います。
本日の投資戦略
米国株が大きく反発となったことで「世界同時株安」も一服となったものと思います。昨日の日本市場でも底入れ感が強まっており、戻りを試す動きが期待されます。ただ、米国でも足元の好決算発表に反応したというよりは売られ過ぎの修正という意味合いが強いと思われ、好決算発表にこのまま反応し続けるのかどうかが注目されます。
日本市場でもここからの決算発表に反応することになるのでしょうが、売られ過ぎの修正一巡後にさらに好決算に素直に反応することができるのかどうかということになってきそうです。米国の貿易摩擦問題などまだまだ問題は山積で企業業績への影響もここから気になるということであれば、足元の好決算への反応も限られてくると思います。
東証一部で「割安銘柄」が275銘柄とピークになっています。それだけ「買える銘柄」が増えており、相場全体の反発も期待されます。個別には米国市場と同じように好業績ながらも売られ過ぎた銘柄の反発に期待です。明治HD(2269)などの食品株に引き続き注目、一正蒲鉾(2904)なども材料含みで注目されるかもしれません。また、パナソニック(6752)など売られ過ぎた銘柄の戻りも期待されます。
一正蒲鉾(2904)は年初来安値更新となりましたが、下ひげ線で「たくり足」となる可能性もありそうです。出来高は少ないのですが、RSIやストキャスティックスも安値圏にあり、反発が期待されます。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。