昨日はとてもいい天気になり、本日も今のところ良い天気となっています。株式市場も先週末は下げ渋り、米国株なども反発となっているのですが、サウジアラビア問題などもあって買い難さはありそうです。ただ、足元の業績などから見ると売られ過ぎ銘柄等も多く、底堅さを確認しながら堅調な展開となることが期待されます。
考えてみれば、一昨年の英国のEU(欧州連合)離脱の国民投票や米大統領選挙などの影響もあり、また、米国の金利上昇ということもあり、相場が変わっているような感じです。米大統領の言動に振り回されたり、世界情勢に大きく反応するということが多くなっているようです。昨年の10月のように目先の需給要因での上昇となってみたり、株価変動の材料が唐突に表れるような気もします。ただ、「市場」というものは需給要因が大きく、その需給に影響があるのが人間心理とすれば、これだけ諸々のニュースが瞬時に伝わる時代なのですから、唐突に表れる材料に大きく反応する市場はまだまだ続くということでしょう。我々としてはそうした動きにしっかりとついて行くか、あるいはさらに大きな流れを見て動くかということになるのだと思います。
本日の投資戦略
先週は何とか踏ん張った感じの相場でしたが、今週も決算発表が始まるところで波乱もありそうです。例によって米トランプ大統領の言動なども含めた、世界情勢は落ち着きがなく、波乱要因となりそうですが、好調な決算発表などが相次ぐようであれば、見直し買いも入ると思われます。
個別にみていくとPER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率〉などからみても割安とされる銘柄なども多く、地政学的なリスクなどで不安心理を掻き立てられることがなければ、割安感が強いものなどを物色する動きにもなってくるのだと思います。
引き続き好決算期待があるものの大きく売られている銘柄などに注目です。決算発表を見てからということも多くなるのでしょうが、好決算期待から買われるものもありそうです。引き続き売られ過ぎの反動などへの期待から明治HD(2269)や森永乳業(2264)などの食品株、三菱UFJ(8306)などの銀行株に注目です。コマツ(6301)やDMG森精機(6141)など機械株の戻りも期待です。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。