昨日は帰りに綺麗な月が見えました。十三夜の月でなく「十四夜」の綺麗な月を見ていると元気も出てくる感じです。株式市場も昨日は堅調ながらも上値が重いという感じで、ここのところ海外での懸念材料が多いということもあり、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が売られるケースが多くなっています。ただ、足元の業績などから見れば底堅さも見られるのではないかと思います。

決算発表を控えて動き難いということもありますが、好調な決算が期待されながらも売られているようなものは注目です。確かに世界的な地政学リスクは高まっており、米国中間選挙も近づいてさらに米トランプ大統領が何を言い出すか、という雰囲気もあるので買い難いのでしょうが、買い難い時に買い安心感がある銘柄が見つかれば買っておいても良いのではないかと思います。売られ過ぎ銘柄の中で底堅さが見られるものなどは買い安心感もありそうです。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

昨日は中国株の上昇の割には上値が重いという感じでした。ここのところ夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が冴えない展開となることが多く、日中に戻すというパターンになっている感じです。米国市場の影響が大きいということにもなるのでしょうが、それだけ市場参加者が少ないとすると冴えない展開が続くことになりそうです。

決算発表が始まるところで売られ過ぎ銘柄の修正も続くのではないかと思います。単純にPER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)が低いということで注目してもいいのかもしれません。割安銘柄もまだまだ多く、売られ過ぎ銘柄の反発が期待されます。イタリア財政問題やサウジアラビア問題という直接的には影響の少ないことで売られているのだとすれば、相場全体としても底堅さがみられると思います。

引き続き売られ過ぎ銘柄に注目です。「割安銘柄」の中には日立(6501)など電車関連銘柄等もあり、売られ過ぎ感が強いと思います。また、引き続き明治HD(2269)などの食品株も注目で、一正蒲鉾(2904)やケンコーマヨネーズ(2915)なども底堅さを確認しての上昇が期待されます。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。