今朝はポツポツと雨が降っていました。一昨日の夜に綺麗な月を見て気分も良かったのですが昨日は大きな下げとなりました。全面安という状況で想定した以上に下げたという感じで、最近の傾向として動き出すと大きく動くというような展開でした。特に是といった材料もなかったのですが、機械的な売りが嵩んで相場全体としては「売らなければならない」というような雰囲気になったものと思います。

空売りが積み上がっていなかったこともあって、売られているというよりは全く買いが入らないという状況でしたが、さすがにここからは買える銘柄も出てくるということでしょう。売られるときは売りから下がる下がるから売るというように売りが加速される場面も多いのですが、今度は買いが加速されるのかどうかということになりそうです。いずれにしてもまだまだ大きく右往左往する相場が続くということでしょう。こうしたときは無理をせずに落ち着いてからしっかりと相場の方向や持高を考えるということで良いのだと思います。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

株価の適正水準などないものと思うのが正解なのでしょうが、それにしても昨日は大きく売られ過ぎたのではないかと思います。最近は売りが売りを呼ぶように振幅が激しくなることも多いのですが、それにしても特に材料もないなかで売られ過ぎではないかと思います。

米国市場でもいったんは機械的な売りに大きく押され、その後は戻すということになりましたが、日本市場は「機械的な」売り買いがほとんどなのではないかと思われるような動きが見られます。昨日の大きな下落も先物主導で売れば儲かるから売るというような感じで売られるということだったのだと思います。本日の相場でしっかりと戻すかどうかということですが、22,200円を超えてくるようであれば今度は「戻すから買い」という機械的な買いが入るのではないかと思います。

売られ過ぎ銘柄に注目と言ってきましたが、すべての銘柄が売られ過ぎというような感じになって来ました。「割安銘柄」も237銘柄と10月16日に次ぐ水準となっています。米国でもディフェンシブ銘柄などは堅調となっており、「割安銘柄」にはありませんが引き続き食品株などに注目です。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。