日経平均   21,268.73 円 ▼ 822.45 円
≪東証一部≫
売買高    16億4,130万株
売買代金  2兆9813億8200万円
値上り銘柄数 34 銘柄
値下り銘柄数 2,072 銘柄
騰落レシオ(25日) 81.37 % ▼ 12.17 %
為替 1ドル=112.07 円

市況概況

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

米国株が大きく売られ、為替も円高気味となったこともあり、売り先行となりました。多くの銘柄が売り気配から始まるという状況でほぼ全面安となりました。寄り付きの売りが一巡となったあと買い直されるものもあったのですが、戻りの鈍さが嫌気されて売り直されてさらに大きく下落する場面もありました。後場からの日銀買い期待があるなかで最後は買い戻しも入り実質的に高値懸念での引けとなりました。

昼の時間帯は再度売られました。後場に入ってからも冴えない展開でしたがしっかりと買いが入ったということで買い戻され、心理的な節目である21,500円水準を抜ける場面もありましたが、戻りかけては売られるということで売りが止まらず、大幅安水準で小動きとなりました。指数に影響が大きな銘柄等は買い戻しも限られ、戻りが鈍いと売り直される、特にTOPIX先物から売られ、最後は若干戻したものの大幅安、安値圏での引けとなりました。

小型銘柄も見切り売りなどに押されるものが多く、総じて大きく売られました。東証マザーズ指数を筆頭に二部株指数、日経ジャスダック平均と揃って大幅安でした。先物は売り先行となったあとも売りが止まらず、指数の上値の押さえる要因となりました。買い戻しも入るのですが、少し戻すと売られるという状況で指数を下押す要因となることの方が多かった感じです。

昨日の戻りも鈍かったのですが、売られるときは大きな動きになるという感じです。急落の後は急反発ということも多いのですが、明日は週末ということでヘッジ売りや手仕舞い売りも多くなりそうです。米国市場が戻すかどうかということで目先の持高調整の売り買いに左右される動きになるのでしょう。空売りが積み上がっていれば案外底堅さも見られるのでしょうし、戻す時も早いと思いますが、空売りが積み上がらないと冴えない動きが続きそうです。

●テクニカル分析

日経平均
雲の水準まで戻りませんでしたが、下ひげ線となり、明日も高くなるようであれば、戻りを試す動きになるものと思います。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。