夜明けがかなり遅くなり、夜明け前の空は冬の星座が綺麗に見えました。株式市場は先週とは打って変わり一気に戻していますが、まだまだ疑心暗鬼ということなのだと思います。ただ、疑心暗鬼でいるうちはしかりとして強気になると逆に売られるということなのでしょう。業績面から割安となっているものも多く、見直し買いは続くと思います。
上昇するにしても下落するにしても本当に「行き過ぎる」ことが多く、逆に言えば動き出してから動いても流れに乗れることも多いということでしょう。ただ、ちょっと躊躇したりして「出遅れたかな？」と思うときは本当に出遅れていると考えておいても良いと思います。「出遅れたかな？」と見ているとまだ行けるということが多くなり、「出遅れたかな？」と思っても思い切って乗ってみると今度はやはり出遅れていたということになりかねないのですから、ここはゆっくりと落ち着いて過去の状況を参考にしながら慎重に対処するということで良いのだと思います。そして「ダメ」と思ったら早めに見切るということも大切なのかもしれません。
本日の投資戦略
米国株も「月末要因」ということなのか、目先的に大きく売られたものが反発となっています。それでも日本株と同じように「大きく売られたから買われた」ということなのだと思います。日本市場もしっかりと22,000円を意識するところまで戻しましたが、それでもまだ1か月前と比べると大きく下落している状況には変わりありません。
ただ、決算発表に反応しているということで日経平均と違う動きをしているものも多く、日経平均ほど下がらずに反発しそうなもの、日経平均よりも大きく下げたので反発となるものなどが見られます。大きく下げたものはまだ戻りもあるのでしょうが、下がっていなかったものが好決算に反応して高値を抜けるくらい買われるかどうかということになってきそうです。
引き続き戻りが期待される機械株や食品株に注目です。三菱商事（8058）などの商社株も好決算を受けての上昇が期待されますが、どこまで織り込まれていたのかということになるのでしょう。ここへ来てようやく「割安銘柄」などが見直されているのですが、上方修正を発表したソニー（6758）も注目ですが、芳しくない決算となったパナソニック（6752）が売られないようであれば、逆に買われるのではないかと注目です。
パナソニック（6752）は底値圏での保ち合いが続いています。戻りかけては売られるということでもうしばらく底値圏での保ち合いが続くのではないかと思います。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
