出かける時は止んでいたのですが、今朝もしょぼしょぼと雨が降っていました。夏の猛暑もあったのですが、何となく雨が多いな、というような感じです。株式市場も先週末は大きく上昇しましたが、本当に「降れば土砂降り」というように動くときはちょっとした材料で大きな動きになるということです。ここへ来て、米中間の貿易戦争の影響が日本企業にも見られ、貿易摩擦問題が終息しないことには先行きへの不安は収まらないということでしょう。

米中間選挙もそうした動きのなかで見て行くと、トランプ大統領が勝ったということになれば、これまでの保護主義的な政策を進めるのでしょうし、負けたということになれば、さらに保護主義的な政策を進めるか、トランプ大統領への風当たりが強くなり、さらに過激な政策などを取るということにもなりそうで、いずれにしても中間選挙後は株式市場も混乱するのではないかと思います。加えて、オプションSQ(特別清算指数)算出もあり、指数が大きく振らされるということになりそうです。本日も、ファーストリテイリング(9983)の月次売上が落ち込んだことがどこまで響いてくるかが注目され、引け後にはソフトバンク(9984)の決算発表もあり、日経平均自体が乱高下するということもありそうです。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

ちょっとしたニュースに大きく動く相場となっています。一度動き始めると一気に大きく動くということなのでしょうが、往々にして行き過ぎるということも多く、週末の大幅高の反動が出てくるものと思います。円安が進んだということで底堅さも見られるのかもしれませんが、決算発表を控えているものなどは手仕舞い売りに押され、少なくとも上値は重くなるものと思います。

先週末は大きな上昇となりましたが、特にそこまで上昇する必要もなかったということだと思います。米国市場でも買われ過ぎた銘柄の調整はまだまだ続くという感じでもあり、日本市場でも売られ過ぎた銘柄、買われ過ぎた銘柄の修正は続くと思われます。目先の需給要因で動くことも多いのでしょうが、結局は落ち着くところに落ち着くということだと思います。

引き続き売られ過ぎた銘柄に注目です。これまでとりあげていた食品株、銀行株、機械株、電機株などに加え、JT(2914)などの「高配当銘柄」もそろそろ注目してもいいのではないかと思います。

JT(2914)は冴えない展開が続き、底値圏での保ち合いとなっています。RSIは中途半端な水準ですが、ストキャスティックスは底値圏にあり、底堅さを確認しての戻りが期待されます。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。