日経平均 22,085.80 円 ▼ 61.95 円
≪東証一部≫
売買高 16億8,324万株
売買代金 3兆1154億5600万円
値上り銘柄数 939 銘柄
値下り銘柄数 1,095 銘柄
騰落レシオ(25日) 74.99 % ▼ 0.78 %
為替 1ドル=113.23 円
市況概況
米国株が堅調となったことから買い先行となりました。ただ、昨日の大幅高を受けて寄り付きからの買いが一巡となると上値も重くなり、米中間選挙の結果が「民主党優勢」と伝えられると先物に仕掛け的な売りも出て、一気に軟調となる場面もありました。ただ、その後今度は「共和党優勢」と伝えられると買い戻しを急ぐ動きなどもあって再度上値を試す動きになりました。好決算を発表した銘柄等が買い気配から始まり、指数を押し上げた面もあり、指数に影響の大きな銘柄が高かったことで日経平均だけ上昇した感じでした。
昼の時間帯には再度民主党がどうしたと米中間選挙の結果に振らされる動きになり、後場に入るといったん上げ幅を縮小した後、突然買われるなど仕掛け的な先物の売り買いに振らされながら右往左往することになりました。結局、最後は芳しくない決算に反応するものなども見られて冴えない展開となり、米中間選挙の結果が判明したことで材料出尽くし感もあり、また、米国での「ねじれ議会」への懸念もあって売り急ぐ動きもあって軟調となりました。
小型銘柄も個別に買い直されて総じて堅調となりました。東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均も堅調でした。先物は仕掛け的なまとまった売り買いも見られましたが、断続的な売り買いになるということでもなく、方向感を出すというよりは指数が右往左往する要因となっただけという感じでした。目先的な持高調整の売り買いも多かったものと思います。
米国の中間選挙に何もそこまで反応することはないと思いましたが、2年前の米大統領選挙時の混乱を嫌気して、動きは大人しいといえば大人しかったようです。それよりも取引時間中の決算発表には機械的な売り買いが出て一瞬大きく動く場面も見られるなど、落ち着きのない感じです。まだまだ決算に反応して相場全体の方向感が見えないということなのだと思います。指数に影響の大きな銘柄の動きに注目です。
●テクニカル分析
日経平均
上値の重さを確認する形となりました。まだ保ち合いが続きそうです。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。