【目次】
①ピアラIPOの基礎情報
②ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)【11/30更新】 ※一部有料会員限定
③IPOジャパン編集長 西堀敬 氏のコメント【11/21更新】 ※有料会員限定
- 会社名
- ピアラ
- コード
- 7044
- 市場
- マザーズ
- 業種
- サービス業
- 売買単位
- 100株
- 代表者名
- 飛鳥 貴雄 /1975年生
- 本店所在地
- 東京都渋谷区恵比寿 恵比寿ガーデンプレイスタワー29階
- 設立年
- 2004年
- 従業員数
- 103人 (2018/09/30現在)(平均31.8歳、年収538.9万円)、連結133人
- 事業内容
- EC(電子商取引)マーケティングテック事業および広告マーケティング事業
- URL
- https://piala.co.jp/
- 株主数
- 34人 (目論見書より)
- 資本金
- 375,588,000円 (2018/11/06現在)
- 上場時発行済み株数
- 3,481,840株(別に潜在株式153,800株)
- 公開株数
- 484,000株(公募350,000株、売り出し90,000株、オーバーアロットメント44,000株)
- 調達資金使途
- システム投資、増員・採用関連費、借入金の返済
- 連結会社
- 4社
- スケジュール
- 仮条件決定:2018/11/20→2,350~2,550円に決定
- ブックビルディング期間:2018/11/22 - 11/29
- 公開価格決定:2018/11/30→2,550円に決定
- 申込期間:2018/12/04 - 12/07
- 払込期日:2018/12/10
- 上場日:2018/12/11→初値5,030円
- シンジケート ※会社名をクリックすると外部サイトへ飛びます
- 主幹事証券:SBI証券
- 引受証券:SMBC日興証券 (SMBC日興証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券:みずほ証券
- 引受証券:藍澤證券
- 引受証券:岩井コスモ証券
- 引受証券:むさし証券
- 引受証券:楽天証券
- 引受証券:極東証券
- 引受証券:東洋証券
- 大株主
- FLYING BIRD(株) 924,800株 28.15%
- 飛鳥 貴雄 832,000株 25.32%
- B Dash Fund 3号投組 400,000株 12.17%
- 根来 伸吉 175,600株 5.80%
- 山口 渉 175,600株 5.34%
- 三菱UFJキャピタル6号投組 133,320株 4.06%
- 森 満彦 70,000株 2.13%
- Vector Group International Ltd 66,000株 2.01%
- SBSホールディングス(株) 40,040株 1.22%
- (株)エボラブルアジア 40,000株 1.22%
- リンキンオリエント第一号投組 26,640株 0.81%
- (株)オークファン 26,640株 0.81%
- 久富 哲也 26,640株 0.81%
- 業績動向(単位:百万円)売上高 営業利益 経常利益 純利益
- 2016/12 連結実績 5,869 94 90 64
- 2017/12 連結実績 7,291 31 32 19
- 2018/12 連結予想 10,953 - 350 253
- 2018/12 連結3Q累計実績 8,101 261 254 196
- ロックアップ情報
- 指定された株主は上場後180日目の平成31年6月8日までは普通株式の売却ができず(例外あり)
- 調達額(公開株数×公開価格)
- 12億3420万0000円(484,000株×2,550円)
- 潜在株数(ストックオプション)
- 153,800株
- ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)
- ピアラ<7044>は主にビューティ&ヘルス及び食品市場にフォーカスして、ECマーケティング、広告マーケティングを展開する企業である。ECサイトを運営する顧客に対して、新規顧客獲得からリピーターとしての顧客育成まで、ECサイト運営に関わる総合的なサービスを提供している。
■ECマーケティングについて
ECマーケティングは、通信販売事業者向けに顧客集客を中心として、独自開発ソリューションである「RESULTシリーズ」を利用した、ECサイトの総合支援サービスを提供している。600社以上のマーケティング支援におけるノウハウや独自のデータ蓄積を基に、サービスを構築している。
新規顧客が商品を購入するために必要な、新規顧客獲得単価を当社が保証するKPI保証を導入しサービスを展開している。KPI保証により、顧客は成果に応じて広告費用が発生する形となり、顧客獲得単価が確定する。よって費用対効果が明確になり、同社サービスが導入しやすくなる。
新規顧客が同社サービス提供先の商品を購入した場合、購入した新規顧客数に応じた金額を、新規顧客獲得単価として同社は請求する流れとなる。
■広告マーケティングについて
広告マーケティングは、「RESULTシリーズ」を利用せず、主に手数料型サービスを提供している。顧客のダイレクトマーケティングにおいて、通常の媒体から地方紙、エリア限定誌当のニッチな媒体まで、最適な媒体や手法を提案することでEC支援を行っている。
テレマーケティング、DM(ダイレクトメール配布)、リアルイベント、海外からの依頼などにも対応しており、顧客の要望に応じたマーケティングを支援している。
■サービス別売上推移
ECマーケティング、広告マーケティングの各サービス別売上は下記の通りである。
2016年12月期
・ECマーケティング 38億円
・広告マーケティング 20億円
2017年12月期
・ECマーケティング 50億円
・広告マーケティング 22億円
2018年12月期(予想)
・ECマーケティング 81億円
・広告マーケティング 28億円
独自開発ツール「RESULTシリーズ」を活用した、ECマーケティングサービスが事業の柱である。これまで着実な成長を果たしているが、2018年12月期に対前年同期比+34%増と高い成長が見込まれている。
また広告マーケティングについても、売上規模はECマーケティングには届かないが、着実な成長を見せている。
■業績推移
2015年12月期 売上高45億円、経常利益▲1.5億円、当期純利益▲3.6億円
2016年12月期 売上高59億円、経常利益0.9億円、当期純利益0.6億円
2017年12月期 売上高73億円、経常利益0.3億円、当期純利益0.2億円
2018年12月期(予想) 売上高110億円、経常利益3.5億円、当期純利益2.5億円
※2016年12月期より連結決算
2016年12月期より黒字化を果たしている。2016年12月期、2017年12月期と黒字ではあるものの、低い利益水準が継続した。
当期はQ3の段階で、売上高81億円、経常利益2.5億円と、売上高・経常利益のいずれも前年同期を上回る実績となっている。また当期予想の進捗率も、売上高は74%、経常利益は73%と通期計画達成に向け、順調に進捗している。
■財務状況
2017年12月期末は資産合計16億円に対して、純資産合計3.6億円であり、自己資本比率は22%となっている。
長短合わせて借入金合計3.1億円が存在するものの、4.4億円の現預金を有しており、実質的には無借金会社である。
■資金使途
IPOにより7.9億円の資金調達が予定されている。調達された資金については、下記の使途が予定されている。
・自社開発ソフトウェア「RESULTシリーズ」の機能強化等 1.8億円
・人材採用費 5.5億円
また別途、銀行から借り入れの運転資金について返済を予定している。
■株主構成
第1位株主FLYING BIRD株式会社、第2位株主飛島社長、両者の飛島社長関係で50%以上の株を保有。
しかし第3位株主のB Dash Fund3号投資事業有限責任組合が株主シェア12.2%、第6位株主の三菱UFJキャピタル6号投資事業有限責任組合が株主シェア4.1%他、複数のVCが出資を行っている。
尚、VC比率は約17%となっている。
■今後の注目ポイント