2018年11月16日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

英国のメイ首相は粘り強い交渉の結果、おととい14日(水)にEU離脱交渉合意素案で閣僚の合意を取り付けた。しかし一夜明けると閣僚2人が辞任。マーケット参加者の間では、事前に何人かの閣僚が辞任するのではないかとの憶測はあった。ただ、ラーブEU離脱担当相が辞任したことに続き、後任候補だったゴーブ環境相も辞任したことがネガティブ材料となった。離脱強硬派の保守党議員が党首の不信任投票を求める動きに出るものの、メイ首相は続投を明言。一方、EUは合意なき離脱シナリオ協議のため25日(日)に臨時首脳会議を開催する方向で検討に入った模様。

現在の為替相場の戦略やスタンス

昨日15日(木)の英ポンド/米ドルの安値は1.2724ドルだったが、8月15日の安値である1.2662ドルや10月30日安値の1.2696ドルまでは届かず。ただ、出てくるヘッドラインはネガティブなものが多く、例えば当取材中にも「英保守党とDUPの合意、メイ氏交代なければ終わり(英テレグラフ紙より)」という報道もあった。英ポンド/米ドルは週超えのリスクがかなり高まっているので、ポジション管理は慎重に行ないたい。また米国株が調整局面に入った可能性が高まっているため、スタンスとしては米ドル/円の戻り売り継続で臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。