朝晩すっかり冷え込んで来ましたが北海道でも初雪が遅れているということでやはり「異常気象」なのだと思います。株式市場でも上がるにしても下がるにしても行き過ぎとなることが多く、特にいったん売りが嵩んでくると「下がるから売る」という売りに押されることが多いような気がします。
会社側の発表したことや海外市場動向などだけでなく「週刊誌ネタ」やインターネット上でのゴシップなどに反応することも多く、そしてまた、こうした反応はわかり易いということで売り買いともに反応し過ぎるということが多く、本当にやり難いとい思います。ただ、基本的には下がり続ける株も上がり続ける株もないわけですから、「陽極まれば陰を生じ、陰極まれば陽を生ず」ということを考えてみるのも良いと思います。
本日の投資戦略
個別に決算動向などに反応するということで売られ過ぎ銘柄が買われ、買われ過ぎ銘柄が売られるという状況が続いています。目先筋の過剰な反応で業績面から見て大きく売られているものなどは底堅さが確認されると買い戻しなども交えて上昇に転じるということになるのでしょう。
今週は米国も日本も週末に休日があることから週初から持高調整の売り買いが中心となるのではないかと思います。目先的な需給に振らされそうですし、先週以上に目先的な動きだけに反応するということになるのではないかと思います。割安感が出ている銘柄等を地道に拾っておくということで良いのだと思います。
売られ過ぎ銘柄の修正も続いており、依然として割安感が強いものなどがそろそろ見直されるということになりそうです。米中貿易摩擦懸念でDMG森精機(6141)などの機械株に安いものが多く、村田製作所(6981)など電子部品株と同様に底堅さが見られるところを探すことになりそうです。既にJT(2914)などのように底堅い動きとなっている銘柄等も注目です。
JT(2914)は底割れしたかと思いましたが底堅さも見られます。RSIもストキャスティックスも下値余地はありますが、低い水準でもあり、下値模索のなかで底堅さも見られそうです。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。