北海道でもようやく初雪となったということで冬らしく寒い朝となりました。株式市場も昨晩の先物から大きく売られていましたが、米国株も大きな下落となりました。感謝祭の休日を控えての手仕舞い売りが中心と思われますが、買われ過ぎ銘柄が多かったということもここのところの大きな下げにつながっているということでしょう。
買われ過ぎたものが売られるというの自然なことで、買われ過ぎているのか売られ過ぎているのかをしっかりと見極めることが必要なのでしょう。「○○さんが言っていたから」とか、「値動きが良かったから」ということで飛びついたもので成功する例は少ないと思います。しっかりと業績面で裏付けのある銘柄は底堅さが見られる場面があり、底堅さが見られたところで買い場を探すということになるのです。相場全体が安くなっている時はそうした銘柄を安く買えるチャンスでもあるということです。
本日の投資戦略
引き続き米国株が冴えない展開となり、日本市場も冴えない展開になりそうです。米国でも買われ過ぎとなっていたハイテク銘柄等の調整が続いており、この調整がどこで止まるかということなのだと思います。米国ハイテク銘柄の下落が止まらないと日本のハイテク銘柄への影響が懸念されて日本株も買えないものが多くなります。
米国では引き続き感謝祭の休日を控えての手仕舞い売りという面もあると思います。ここまで持高の調整が終われば、感謝祭明けには「クリスマス商戦期待」ということで買い直されるものも出てくるのではないかと思います。業績面で割安感が出ているものもあり、割安銘柄に底堅さが見られるところに注目です。
米国株安に連れて日本株も売られそうですが、こうなると売られ過ぎ銘柄も多くなってくるのではないかと思います。パナソニック(6752)などもいっこうに下げ止まりませんが割安感も出てきており、村田製作所(6981)などの電子部品株も含めて底値探しとということだと思います。引き続き、JT(2914)など高配当利回り銘柄や極洋(1301)などに注目です。
極洋(1301)は再度動き出した感じです。25日移動平均線や基準線に上値を押さえられていますがここを抜けてくれば75日移動平均線や雲までの戻りが期待されます。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。