食事の時や食後のひとときなど、ワインは食卓に華やぎをもたらしてくれます。文化としての奥深さ、適量であれば健康にも良い、とまさに魅惑的なお酒です。誕生日や結婚記念日など、特別な日を最高級ワインでお祝いしてみませんか。最高級ワインとはどういうものか、そしてプレゼントにも喜ばれるワインの選び方についても、ご紹介します。

大切に造られているワインはここが違う!

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(画像=Julia Lototskaya/Shutterstock.com)

さて、高級なワインができるには非常に手がかかる=大切に造られていることが想像できますが、普通のワインと何が違うのでしょうか。

大きく違うのはワインの原料であるブドウが作られる畑の土壌でしょう。驚くことにワインに使われるブドウを作るには栄養が含まれていない痩せた土壌が好まれます。そして水はけも重視されます。適度に水分を含みながら、その水が留まることがない土が最適です。では、具体的にどのような土がよいのか見ていきましょう。

まずは石灰質の土壌です。保水もでき、水はけもいいという特徴があり、高品質ワインができることが知られています。有名な高級ワインの産地・ブルゴーニュはこの土壌なのです。

そして粘土質の土壌は保水性が高いことはもちろんですが、夜間に温度が下がりやすいという特徴があります。ボルドーの右岸の地域はこの土壌です。

憧れの高級ワイン、高価な理由とは?

安くても数百万円という高級ワインとしてよく名前が上がる「ロマネ・コンティ」。特色として土のような香り、淡い色というものが挙げられます。また刺激的というより落ち着いた味わいもあります。

このロマネ・コンティですが、なぜ高価なのでしょうか。いちばんの理由は需要に比べて供給が非常に少ないためです。世界的に人気があるにもかかわらず、原料になるブドウ畑の面積が1.8ヘクタールしかないのです。そのため生産数も非常に少なく、年間約6,000本しかありません。

また、年によってさらに値段が上がる場合があります。例えば1945年のロマネ・コンティは販売価格1億2,000万円を超えています。これは第二次世界大戦の混乱の影響で畑の植え替えが行われ、この年を最後に1952年まで生産が行われなかったこと、天候に恵まれ質のいいワインができたにもかかわらず、生産量が例年以上に少なく、750ミリリットルボトルは600本ほどしか生産されなかったことが理由だといわれています。

高級ワインが誕生する背景には歴史的な事情もあるのです。

記念になるワインを贈ろう!選び方のコツは?

さて、記念日に、相手を喜ばせるにはどのようなワインを選べばよいでしょうか。

ワインにはブドウの収穫年があります。その年を特定できるワイン「ヴィンテージワイン」を贈るというのはいかがでしょう。誕生した年や結婚した年など、思い出の年のワインにはストーリー性も感じられ、楽しいサプライズにもなるでしょう。

ただし、何も調べずに記念の年のワインを贈ってはいけません。ワインのブドウには出来の良い年、悪い年があるからです。各年のワインの出来・不出来は「ヴィンテージチャート」で調べられます。年ごと、産地ごとに見ることができますので、必ずチェックしてから購入するようにしましょう。

また、自分の探していた年が不出来だったとしても落胆することはありません。ボルドー地方は不出来だったけれども、ブルゴーニュ地方は当たり年だったなど、同じ国でも産地によって違うからです。すべての産地が不出来の年はありませんので安心してください。

ソムリエと酒談義して、逸品に出合おう

購入を検討する際はソムリエに相談するのもオススメです。相手の好みや、どのようなおもてなしに使いたいのかなどを伝えれば、条件に合ったワインを教えてもらえます。

ワイン専門店や百貨店ワイン売り場などでは、詳しい専門家が常駐しています。自分で探すのもいいですが、専門家とワイン話に花を咲かせ、とっておきの1杯を探してみるのはいかがでしょうか。(提供=JPRIME

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