宇宙事業や博物館など夢とロマンを追い求めるジェフ・ベゾス氏、バークシャー・ハサウェイ最大の株主となったビル・ゲイツ氏、苦手だったはずのテクノロジー株を買い増しするウォーレン・バフェット氏、LVMH帝国を築いたベルナール・アルノー氏の意外な一面など、世界で最も裕福な4人のポートフォリオには、それぞれの個性や投資に対する考え方が表れています。

(1)ジェフ・ベゾス--ロケットからUber、ワシントンポストまで

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ラグジュアリー帝国LVMHを率いるベルナール・アルノー氏はベンチャー投資家でもある(写真=Frederic Legrand - COMEO/Shutterstock.com)

純資産1,120億ドルを保有する世界一の大富豪ベゾス氏はファミリーオフィス「 Bezos Expeditions」を設立し、投資や慈善活動に取り組んでいます。

少年時代からの夢を実現させるために設立したロケット企業ブルー・オリジン、シアトルの歴史・産業博物館、1万年にわたり時を刻み続ける「1万年時計プロジェクト」やアポロ11号のエンジン回収プロジェクトへの参加など、同氏の投資からは夢やロマンを感じます。

その一方で、2013年にはワシントンポストを2.5億ドルで買収したり、TwitterやAirbnb、Uberを含むスタートアップに投資したりしています。

(2)ビル・ゲイツ--バークシャー最大の株主に

ゲイツ氏は夫人と運営する慈善基金団体ビル・アンド・メリンダ財団の資金を様々な企業に投資し、複雑な社会問題の改善に取り組んでいます。

2018年8月時点で財団のポートフォリオの45.2%を占めているのは、友人ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイ株です。バフェット氏が過去数年にわたり自社株を寄付し続けた結果、ビル・アンド・メリンダ財団はバークシャー最大の株主となりました。

ゲイツ氏が寄付したMicrosoft株は3,200万株に達しており、ポートフォリオの約14.3%を占めています。その他、建設・鉱山機械製造企業キャタピラー、廃棄物処理大手ウェイスト・マネジメント、カナディアン・ナショナル鉄道、ウォールマート、物流大手フェデックスなど、手堅いポートフォリオが特徴です。

(3)ウォーレン・バフェット--トップ5はテクノロジー、金融、食品

88歳になった現在も、「偉大なる投資家」としてのウォーレン・バフェット氏は健在です。バークシャー・ハサウェイが米国証券取引委員会に提出した13F(上場金融資産の保有明細)によると、第2四半期の株式ポートフォリオ価値は総額約1,960億ドル。長年にわたりテクノロジー株を敬遠していたバフェット氏ですが、2018年6月時点でApple株がポートフォリオのほぼ4分の1(23.84%、約466億ドル相当)を占めています。

金融株はウェルズ・ファーゴ(12.82%)やバンク・オブ・アメリカ(9.79%)、食品株は大好物のコカコーラ(8.7%)、2018年2月に5年の任期を終えて取締役を退任したハインツが、ポートフォリオのトップ5です。

ゴールドマンサックスやUSB、USバンコープといったウェルズ・ファーゴを除く金融株、デルタ航空やサウスウエスト航空などの航空株を増やし、フィリップス66やベリスク・アナリティクス、チャーター・コミュニケーションズなどの保有株は減らしています。

(4) ベルナール・アルノー--「ベンチャー投資家」としての横顔

LVMHおよびクリスチャン・ディオールの取締役会長兼CEOを務めるアルノー氏は、華やかなファッション産業の頂点に君臨するかたわら、自己資金投資企業グループ・アルノーを通し、様々なスタートアップを支援するベンチャー投資家でもあります。

投資先はファッション関連に限らず、中小企業向けのフリートマネジメント・ソフトウェア企業ヴィムカー、「医療版Airbnb」と称されるベルリンの医療コンサルティング企業メディゴー、セカンドハンドのスマホやタブレット専用マーケット「バック・マーケット」など、テクノロジーを活用したスタートアップが多いようです。

ファッション関連では、韓国の高級サングラスブランド「ジェントル・モンスター」、アパレルから家庭用品まで幅広く取り扱うオンラインショップ「スプリング」などに投資しています。

文・アレン琴子(英国在住のフリーライター)

(提供:JPRIME


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