子どもの教育というのは、いつの時代も、親にとって最大の関心事でしょう。特に最近は、教育のために、日本ではなく、海外を選ぶ親も多いようです。教育という視点から、移住すべきおすすめの国を紹介します。

国外に移住する富裕層が増えている?

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(写真= emperorcosar/Shutterstock.com)

日本から海外に移住する人というのは、年々増えています。外務省の海外在留邦人数調査統計によると、永住者の数は、平成29年で約48万人になっており、平成元年の約24万人から倍増となっています。

特に増えているのが、富裕層の国外移住だと言われています。富裕層が国外移住する理由は主に2つです。1つは、税金対策。日本は相続税や贈与税が高いため、こういった税金から逃れるため、海外移住を検討するのです。もう1つの理由としては、子どもの教育です。世界大学ランキングで、東京大学の順位が46位に落ちるなど、日本の大学はプレゼンスを落としています。子どもをグローバルエリートに育てるために、海外の学校を検討することが、今や普通になりつつあるのです。

国外移住するのに、おすすめの国はどこだ?

では実際、国外移住するのに、おすすめの国はどこなのでしょうか。地域別に見てみましょう。

  • ヨーロッパ:ボーディングスクールの本場で、良質な教育を与える

子どもの教育を第一に考えると、ヨーロッパがやはりおすすめでしょう。なぜならば、ヨーロッパはボーディングスクールと呼ばれる、エリート養成校の本場だからです。また、ヨーロッパは基本的に陸続きのため、自分が住む国と子どもが学ぶ国が違っても、不都合が少ないというのもメリットです。

その中で最もおすすめの国は、スイスです。スイスは税制の面でも、教育の面でも充実しています。税制の面で言うと、多くの州で親子間、夫婦間の相続税、贈与税が免除されています。また、法人税の負担率も諸外国に比べて少なくなっており、昔からタックスヘイブンとして知られています。教育においては、ル・ロゼ学院や、アルペン国際ボーソレイユ・カレッジなど、世界的なボーディングスクールがあり、子どもに良質な教育を受けさせることが可能です。

他にも、税制メリットで言うと、モナコなどは、相続税・贈与税に加えて、所得税もほとんどかからないケースが多く、富裕層の移住の場として人気があります。ボーディングスクールといえば、イギリスも有名ですが、イギリスは税率メリットがあまりないので、モナコやスイスに住んで、イギリスの学校に子どもを入学させる、という選択肢もあるかもしれません。

  • アメリカ:税制は日本と変わらないものの、大学教育は世界随一

アメリカは日本同様、相続税も所得税もあります。しかし、相続税については、基礎控除が約6億円あり、日本に比べると、比較的富裕層が優遇されていると言えるかもしれません。

アメリカの魅力はやはり高等教育の充実です。スタンフォード大学やハーバード大学を含め、世界の大学TOP10に7校がランクインしています。こういった大学には世界中から知能が集まっており、高等教育の面では魅力的だと言えるでしょう。

  • アジア:実は「マレーシア」がおすすめの理由とは?

アジアといえば、まず思いつくのが、シンガポールや香港でしょう。しかし、実はおすすめなのが、マレーシアです。

税制面でいえば、マレーシアもなかなか魅力的です。相続税・贈与税はありませんし、住民税や消費税もありません。所得税・法人税も、日本に比べると魅力的な水準です。

さらにマレーシアには、イギリスの名門ボーディングスクールのマレーシア校があるのです。イギリスで150年以上の歴史を持つマルボロカレッジや、エプソムカレッジが、マレーシアでボーディングスクールを運営しています。アジアにいながらヨーロッパのボーディングスクールで勉強できるというのは、大きな魅力でしょう。

子どものためにも、国外移住の検討を

教育面でも、税制面でも、日本に比べて魅力的な国というのはいくつかあります。もちろん日本には日本の良さがありますが、一族繁栄のために、国外移住を検討してもいいかもしれませんね。(提供:JPRIME


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