今朝はあまり天気も良くありませんでしたが、しっかりと寝坊をしてしまいました。毎年この時期は疲れがでるのか、体調を崩すことも多く、気を付けたいと思います。株式市場も冴えない展開が続き、米国市場ではさらに大きな下げとなって、ここへ来てダウ平均もナスダック指数も年初来安値更新となりました。TOPIXも既に年初来安値を更新しており、日経平均だけが頑張っています。ただ、日経平均は影響の大きな銘柄が目先の需給で支えているということでもあり、いったん下に向き始めると一気に年初来安値更新ということもあるのでしょう。

ただ、逆に言えば、日経平均は一部の影響の大きな銘柄さえ高ければ下げ渋ることもあるということであり、ここへ来てさらに実際の相場の体感温度と日経平均の温度に大きな差が見られるという可能性もあります。個別株の取り引きをしている人であれば、日経平均を気にしない方が案外みやすいかもしれませんし、日経平均の先物やオプションなど日経平均を見なければいけない人はいつも以上に影響の大きな銘柄の値動きを気にする方が良いと思います。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

それにしても酷い新規上場となったものです。これまで「大型上場」といわれたものは1994年の地合いが悪い時に上場したJT(2914)がありましたが、ここまで酷いものはなかったと思います。超大型の売り出しであったわけですが、本当に喜んでいるのはソフトバンクG(9984)と証券会社、証券取引所だけということで、心情的にはソフトバンクGの株は買いたくないです。

「地合いが悪いから冴えない上場となった」という意見もありましたが、今月の相場の地合いが悪くなったのも大型上場のための換金売りがあったからでもあり、極めて異質な上場があったから相場が悪くなったということでしょう。ただ、本日の日銀の金融政策決定会合が終わればあとは年末へのカウントダウンということで、持高調整の買い戻しなども期待され来週は掉尾の一振に期待したいところです。

本日も大きく下落しそうな雰囲気ですが、ここで大きく売られた銘柄、指数が大きく下落する中で売られた後は下げ渋っている銘柄等に注目です。引き続き森永乳業(2264)など食品株やここへ来て大きく売られた極洋(1301)など水産株に注目です。

森永乳業(2264)は底堅さが見られるかどうかというところです。75日移動平均線や雲にサポートされて底堅さが見られれば再度遅行線が日々線を抜けて「三役好転」となって来るものと思います。ここで雲を割り込むと調整が長引くかもしれません。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。