非常に寒い朝となりましたが、まだまだこれから寒くなるようです。株式市場は米国株が大きく反発しダウ平均は過去最大の上げ幅と報じられています。ただ、急落したから急反発となったということであり、こうした急反発は長続きしないというか波乱が続くことも多いので注意が必要と思います。

これまでの急落の後の急反発ということは「リーマンショック」の下落の中でも見られ(実際にこれまでの過去最大の上げ幅はリーマンショック時です)、2015年の夏の暴落や2016年初めの暴落の中でも見られています。売られ過ぎの修正ということでの買い戻し一巡後にそれでもまだ割安感が強い銘柄等に買いが入るかどうか、新しい資金、参加者が市場に見られるのかどうかが戻りが継続するかどうかの判断となって来るものと思います。慌てずに対処することが大切ということです。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

米国ダウ平均が過去最大の上げ幅ということで大幅反発となり、本日の日本市場も大きな戻りが期待されます。ただ、昨日の日本市場ではある程度戻していることもあり、一気に戻したあとに買いが続くかどうかということになりそうです。昨日の相場と同じ様に買い戻し一巡後にさらに買い直すにはまだ手掛かり不足でもあり、正月休暇ということもあって戻り売りも嵩みそうです。

最後の最後に「掉尾の一振」が期待できる雰囲気になってきました。まだまだ水準としては今年の安値水準でもあり、売られ過ぎの修正という意味では期待できそうですが、今回の急落の何が解決したわけでもなく、まだ波乱もあると思います。無理をせずに慎重に戻りを期待するということで良いのだと思います。

売られ過ぎの修正が期待されますが、空売りが多い銘柄から買い戻しを急ぐ動きになると思います。日経平均に影響の大きな銘柄も先物に連れ高となるのでしょうし、低PER(株価収益率)銘柄等も買い直されると思います。引き続き、三菱UFJ(8306)などの銀行株や権利落ちとなったJT(2914)などに注目です。

JT(2914)は配当落ちもあって大きな下落が続きました。移動平均線や基準線などからの乖離も大きく反発が期待されます。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。『ユーチューブチャンネル』も人気!

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。