長い休暇が明け、本日から通常モードでの始業となりますが、日本市場が休場中の米国株がまた大きく下落し、大発会の日本市場も冴えない展開となりそうです。昨年は年始から今年とは反対に米国株高を受けて大発会から大暴騰となりましたが、結局年始の水準が一年を通しての高値水準ということになりました。今年は逆に年始が安値圏ということも期待されます。

米国では企業業績に陰りも見られるということでもあり、日本でも実際に陰りがみられるかどうかということになるのでしょう。米国株ほど上昇していないということもあり、案外日本株は下げ渋りとなるのではないかと思います。企業業績にしても米国依存から訪日外国人需要も含めての内需拡大に向かえば、好転する業種などもみられるのではないかと思います。インターネットを通じた「効率化」の時代からあえて不便を享受するような「回り道を楽しむ」動きも出てくるのではないかと思います。保有からシェアへの流れの逆流があっても良いのではないかと思います。あえて無駄を作る余裕があってもいいのかもしれません。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

米アップル社の販売不振ということで改めて米国景気鈍化、中国との貿易摩擦の影響が取りざたされています。直接的な影響が実際に現れてきたということでこれまでの大きな上昇トレンドが崩れたということになりそうです。世界的な金余りからの株高の流れが大きく変わったということが改めて確認されたことで今度は個々の企業への影響が取りざたされてくるものと思います。

米中貿易摩擦や米国金利上昇の影響が具体的に表れてきたということでこれまでの流れが変わったということになるのでしょう。昨年の大発会とは逆に大きく下押しての始まりとなりそうで、まずは手仕舞い売りや見切り売りから始まるということになりそうです。ただ、米国株の上昇には期待していなかった分、売り急ぐ動きも限られるのかもしれません。

年始から下値を試す動きになりそうで、戻りかけたものが売り直されるところからの始まりとなりそうです。週末ということでもあり、買い気には乏しくなりそうで、大きく売られる割安銘柄に注目です。機械株や電子部品株、自動車株などは買い難く、まだ下値を試す動きが続きそうです。森永乳業(2264)や味の素(2802)など食品株や三菱UFJ(8306)やゆうちょ銀行(7182)などディフェンシブ銘柄に注目です。

ゆうちょ銀行(7182)なども大きく売られており、そろそろ底堅さも見られそうです。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。『ユーチューブチャンネル』も人気!

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。