年明けから部分日食が見られ、北海道では空港を閉鎖するくらいの大雪となり、今年も災害などの影響も懸念されます。株式市場でも大発会から大きな下落となるなど波乱の幕開けとなりましたが、昨年同様に右往左往させられることが多い相場となりそうです。ただ、年末年始の米国株式市場などでも変化は見られており、こうしたちょっとした変化に気が付いてその都度修正をかけて行けばいいのではないかと思います。

徐々に変化しているということなのですから、その変化に気が付かないということも多いのですが、こうした変化に気が付くということが大切なのだと思います。これまで幾度の失敗もしてきていますが、やはり「変化」に気が付かずに大きくけがをしてしまうということが多かったような気がします。ちょっとした変化に気が付いて投資スタンスの変更を行うということで、損失を減らし、利益を増やすことになるのでしょう。年初から厳しい相場ですが、まだまだ先は長く、いつでも取り返せるのですから、焦らずにじっくりと変化に目を凝らして行きたいと思います。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

米国株が一転して大幅高となったことや為替も円高一服となったことで本日の日本市場は大きく買われそうです。年末年始は大荒れ相場ということになりそうですが、やはり今年も機械的な売り買い、AI(人工知能)による取引などが中心となっているということでしょう。

米国市場に連れて買われた後にさらに買われるかどうかということなのでしょうが、米中の貿易摩擦問題が解決したということでもなく、米国の利上げの影響もこれから出てくると懸念されるのであれば戻りも限界があるということになるのでしょう。指数に影響の大きな銘柄や電機株や機械株がしっかりと戻すかどうかということなのだと思います。

引き続き売られ過ぎ銘柄に注目です。先週末にリスク回避の動きが出ているなかで長期金利の低下にも関わらず底堅さも見られた三菱UFJ(8306)やゆうちょ銀行(7182)など銀行株に注目。売られ過ぎているということで引き続きパナソニック(6752)やソニー(6758)など電機株にもそろそろ注目です。

ソニー(6758)は下ひげ陽線となり、底堅さが見られます。昨年末の戻り高値を抜けて来れば底入れ感が強まり、さらに戻りを試すことになるのでしょう。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。『ユーチューブチャンネル』も人気!

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。