見るからに品があり、どのようなスタイルにも柔軟に合わせられる“ジェントルマンコート”といえばやはりチェスターフィールドコートでしょう。シンプルであるがゆえに、品質の高さが外からもよく分かるのがこのコートの魅力。厳しい冬、チェスターフィールドコートで寒さを乗り切りましょう。

かつての紳士も愛用していたチェスター

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(写真=taniavolobueva/Shutterstock.com)

チェスターフィールドコートの歴史は古く、19世紀ごろ、ビクトリア朝のイギリスにおいて上流階級の紳士の間で流行していました。チェスターフィールドコートの名は、第6代チェスターフィールド伯爵に由来します。このころのチェスターフィールドコートは、上襟にヴェルヴェットがあしらわれ、ボタンが隠れる比翼仕立てでした。本来のチェスターはこの仕様です。

今でも、オーダーメイドのチェスターフィールドコートにはヴェルヴェットがあしらわれることがあります。このヴェルヴェットの上襟にはとある逸話が残っています。黒のヴェルヴェットは、フランス革命期に処刑された多くの貴族にイギリスの貴族が哀悼の意を表したものといわれています。そして襟のヴェルヴェットは、それを着ている者が貴族であることを示すものとなりました。そのため、クラシカルで貴族的であるということから、現代でも紳士の間で親しまれています。

また、ポケットの口に蓋がついたフラップポケットや、刻み目の入ったノッチドカラーといった仕様で、現代とほぼ変わらないスタイルであったようです。今では、そのスタイルの良さから女性用のチェスターフィールドコートもありますが、もともとは紳士の定番とされるコートでした。

要チェックしたいブランド

古くから上流階級の紳士に愛されてきたチェスターフィールドコートは、今でも変わらぬ人気を誇ります。今年の冬は、上質なチェスターフィールドコートに身を包んでみましょう。ここからは、ラグジュアリーブランドのチェスターフィールドコートをご紹介します。

・シックかつスタンダードなBrioni(ブリオーニ)のチェスターフィールドコート
デザインだけでなく素材や品質の良さでも選ぶのなら、Brioniのチェスターフィールドコートを手に取ってみましょう。数々の著名人が愛してきた、イタリアはローマの老舗ブランドであるBrioni。ウールギャバジンを使用した頑丈なコートは、男性の力強さをより引き立たせてくれそうです。カラーはネイビーブルーとダークグレーの2種類。色違いでそろえて、スーツやTPOに合わせて着こなしてみてください。

・遊び心満点ISAIA(イザイア)のPORTOFINO
ブランドマークのワンポイントが粋な、ISAIAのチェスターフィールドコート。上品さの中に隠されているさまざまな工夫が、着る人の気持ちを若返らせてくれるかのようです。ISAIAのPORTOFINOシリーズは、美しいシルエットと着心地の良さで人気。ビジネスシーンはもちろん、プライベートでもカジュアルスタイルに合わせて着こなせるのもうれしいポイントです。体のラインが出やすいデザインで、紳士らしいやさしい雰囲気をまとっているのも特徴です。

・存在感が違うBelvest(ベルベスト)のダブルフェイスウールアンゴラチェスターフィールドコート
マシンメイドの最高峰ブランドといわれるBelvest。丸みを帯びたシルエットで、他のブランドとは異なる存在感を放ちます。完全なハンドメイドではないものの、良い素材を使い、丁寧に服を作り上げているブランドでもあります。クラシックなコートだけでは物足りないけれども、あまり目立ったデザインのものは遠慮したい、という人におすすめです。スタンダードなチェスターフィールドコートにもう一着、プライベート用としてBelvestのダブルボタンを持っておくとTPOに合わせて活用できそうです。

さまざまなスタイルのチェスターを着こなそう

シンプルにシングルで、表情豊かにダブルで、プライベートでも着こなしたいのなら柄や刺繍の入ったものを。気品あふれるチェスターフィールドコートは、着る人の魅力も引き立たせてくれるでしょう。良い仕立てのコートを数着そろえれば、冬のおしゃれもさらに楽しめるようになります。(提供:JPRIME


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