プライベートバンクは、その名の通り、金融機関が提供する、限られた富裕層のみが使うことができるサービスになります。しかし、そのサービスは、金融サービスのみにとどまらず、多岐にわたると言われています。具体的に、どういったサービスを提供しているのか、その実態を紹介します。

プライベートバンクは至れり尽くせり?

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(写真=BlurryMe /Shutterstock.com)

プライベートバンクといえば、資産管理・資産運用のプロフェッショナルです。限られた顧客に対して、高度な専門知識を持って、金融サービスの提供、各種アドバイスなどを行っています。

しかし、プライベートバンクには、別の側面もあります。それは、富裕層の「コンシェルジュ」という側面です。彼らは金融以外にも、様々なサポートや、時には人脈形成のサポート、事業のサポートまで行っています。まさに、至れり尽くせり。公私ともに富裕層のサポートをしているといっても過言ではないでしょう。

プライベートバンクの「金融以外」のサービスを紹介!

具体的に、プライベートバンクが行っているサービスを紹介します。

・オーダーメイド型旅行、レストランの予約代行など
わかりやすいところで言うと、レストラン予約や旅行のサポートなどが有名なサービスではないでしょうか。予約がなかなかとれないレストランの席を取ったり、格式高いゴルフ場などステータスが求められる場所の予約などをしてくれます。また、出張や旅行に行く際も、スケジュールリングやホテルの手配などをプライベートバンクが行うこともあります。

プライベートバンクの会員になるのには、ある程度ステータスが求められます。そういったステータスがあるので、ゴルフ場やホテルなども、比較的融通を聞かせてくれることがあるのです。クレジットカード会社も似たようなサービスを提供していますが、プライベートバンクの方が、より格式高いサービスの提供や、オーダーメイドサービスに応えてくれるでしょう。

・子どもの留学先の相談や医療の相談にも
プライベートバンクサービスの特徴として、質の高いネットワークを持っており、そういった場所や人を紹介できるというものがあります。最先端の医療であったり子どもの留学先の相談など、なかなか自身の周りだけではわからない相談にも乗れるのはプライベートバンクの強みでしょう。中には顧客同士を紹介することで、双方にとってWin-Winなネットワークを作るということもあるようです。

・事業の成長サポート
プライベートバンクの顧客の多くはビジネスオーナーです。彼らのビジネスの悩みに乗り、顧客の事業成長のサポート等も行うことがあります。

先ほども述べたように、取引先やビジネスパートナーの紹介であったり、各種情報提供などサポートの範囲も様々です。顧客のビジネスが伸びれば、結果、プライベートバンクの預かり資産も多くなるため、プライベートバンカーは持てる知識や人脈を使ってサポートするのです。

・税金対策や相続のサポート
プライベートバンクの顧客は、その世代限りとは限りません。子どもや孫に対して、きちんと資産を承継していくのもプライベートバンクの重要な役割の1つです。

財団などを作って慈善前活動をすることで、顧客の承認欲求、社会貢献欲求を満たしながらも相続や節税を行うという、プライベートバンクならではのスケールの大きいサービスも提供しています。こういった様々な手段で、顧客の資産が正しく継承されたり、正しく使われるのをサポートしています。

プライベートバンカーは、専門性の高い富裕層専門のコンシェルジュ

プライベートバンクは、もちろん主なサービスは金融サービスの提供になります。しかしサービスはそれだけではなく、金融以外のサービスにおいても旅行の手配から財団設立を通じた相続対策など、富裕層に対して様々なサポートを提供しているのです。

プライベートバンクの持つネットワークや知識は、普段目にすることはあまりありませんが、富裕層に特化した専門性の高いサービスになります。利用する機会があれば、ぜひ金融以外のサービスも利用してみてはいかがでしょうか。

文・J PRIME編集部

(提供:JPRIME

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