日経平均   20,427.06 円 △ 223.02 円
≪東証一部≫
売買高    13億0,751万株
売買代金  2兆3104億7600万円
値上り銘柄数 1,202 銘柄
値下り銘柄数 861 銘柄
騰落レシオ(25日) 74.85 % ▼ 1.36 %
為替 1ドル=108.83 円

市況概況

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

米国株高を受けて買い先行となりました。寄り付きの買いが一巡となった後は手仕舞い売りに上げ幅縮小となったのですが、すぐに切り返し大幅高となりました。節目と見られる20,500円を一気に抜けるということでもなかったのですが、意識する水準までは買い戻しも交えて買い上がる展開となりました。ただ、さすがにさらに上値を買い上がるだけの材料もないということで方向感に乏しい展開となりました。

昼の時間帯も特に動きは見られず、後場に入ると指数に影響の大きな銘柄にじりじりと値を消すものも見られ、指数に絡んでの思惑などもあったのですが、20,500円を試す動きでも抜けないとなると手仕舞い売りも嵩んで上げ幅縮小となりました。米国株高なども期待されるのですが、まだまだ懸念材料が払拭されたということでもなく、上値を積極的に買い上がるだけの参加者もいないということなのだと思います。

小型銘柄も指数が高い割に冴えないものが多くなりました。東証マザーズ指数は大幅高となり、二部株指数や日経ジャスダック平均も堅調でしたが、東証マザーズでは値下がり銘柄数の方が値上がり銘柄数よりも多いという状況で、指数だけが高いという雰囲気でした。先物はまとまった売り買いは少なく、指数を大きく動かす場面もあまりありませんでした。オプションSQ(特別清算指数)算出が近いということでの思惑もあったようですが、特に方向感を出すようなこともありませんでした。

大幅高となったのですが、何となく盛り上がりに欠ける展開となりました。指数が高い割には上昇銘柄も少なく、相場全体としてみてあまり「買われている」という雰囲気でもありません。ここからいったん手仕舞い売りに押されるようなことになると、20,000円を試すようなこともあるものと思います。指数に影響の大きな銘柄の値動きが良くならないと冴えない展開になりそうです。

●テクニカル分析

日経平均
引き続き上値の重い展開です。移動平均線や基準線の下落を待つということなのかもしれません。遅行線が日々線の高値の日柄に応答するところでもあり、ここからはさらに上値も重くなりそうです。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。『ユーチューブチャンネル』も人気!

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。