2019年1月28日8時時点に竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週25日(金)の米国時間にウォール・ストリート・ジャーナルから「FRBは量的引き締め(=バランスシート縮小)の早期終了を視野に議論開始」の記事が飛び出した。為替市場は米ドル売りで反応、米ドル/円で安値109.45円まで下値を伸ばしたが、週安値の109.14円を更新することはなかった。先週一週間では、米ドル/円のレンジがわずか86銭と近年にない小動きで週を終えた。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円が年末年始に急落する前、昨年12月中旬に戻り高値113.71円をつけたのは12月13日。この日の引けは113.60円だった。また同日のNYダウの引けは2万4597ドルだが、すでにこの水準を回復していることを踏まえると米ドル/円の戻りが極めて鈍い。FRBの利上げの一旦停止に加え、「量的引き締めの早期終了観測」が出てきたことが大きい。今週31日(木)日本時間午前4時のFOMCでの決定と、その後のパウエルFRB議長の会見を待つことになるが、年末年始の株価の急落を経て、議長は年始の講演のなかでもハト派へと姿勢を大きく変化させた。米ドル/円は110円を超えて安定推移する環境には程遠く、引き続き戻りの戦略を維持する。一週間のボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で108.50~110.50円、ユーロ/米ドルで1.1350~1.1550ドル、ユーロ/円で123.50~126.00円を予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。