あなたの両親は大丈夫? 定期預金のつもりが「外貨建て保険」、損失を被るケースも
(画像=ZUU Online)

『外貨建て保険に「説明不十分」の声 販売増で苦情も急増』。1月19日付の朝日新聞にそのような見出しの記事が掲載されました。外貨建て保険は高利回りが特徴の一つですが、一方で為替次第で元本割れとなるリスクもある商品です。保険商品の銀行窓口販売は2007年12月に全面解禁となりましたが、販売が増える一方で「元本割れリスクについて適切な説明を受けなかった」等の苦情も増加しています。報道では「高齢になるほど苦情発生率が高い」「80歳以上の割合が増加傾向」と記された生命保険協会の内部資料の画像も掲載していました。

新聞報道の影響で、私のFP事務所にも外貨建て保険に関する相談が相次いでいます。中には定年退職した両親や祖父母が元本割れリスクを知らずに外貨建て保険を購入していたことが発覚、心配のあまり相談に訪れた30代、40代の相談者もいました。

繰り返しますが、外貨建て保険は為替次第で元本割れとなるリスクのある商品です。しかし、商品名に「保険」と付くとなんとなく安心してしまうのでしょうか。元本が保障されている定期預金のような感覚で契約をしてしまい、それがトラブルを招いている側面もあるようです。

読者のみなさんの両親、祖父母は大丈夫でしょうか? 国民生活センターに寄せられた相談事例を交えながら解説しましょう。