2019年2月13日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米中通商協議の進展や米政府機関再閉鎖の回避期待からマーケットはリスクオンの展開。米ドル/円も110円台にしっかり乗せており、テクニカル的にも立ち位置は改善されている。次のターゲットとしては200日移動平均線の差し掛かる111.27円付近が視野に入るだろう。ただし、現在価格である110円後半からロングにするには心理的な抵抗があり、110円台でしっかり根固めできるか少し様子を見ていきたい。一方下値は110円ちょうどとなるが、ここを再度割り込むようだとドル高シナリオは厳しくなるだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ドル高エンジンが加速できるか、失速するかは本日13日(水)夜の米消費者物価指数がカギを握っているかもしれない。先に発表された1日(金)米雇用統計で米ファンダメンタルは強いことが再確認されたが、年内の利上げ確率はいまだに0回となっている。やはりFRBが再び利上げに向かうためにはインフレ率を確認する必要があるのだろう。インフレの最重要指標である米消費者物価指数は要注目だ。また明後日15日(金)までの暫定予算案は与野党合意による期待感が高まっているものの、トランプ米大統領は「満足しているとも喜んでいるとも言えない」と述べている。トランプ米大統領が満額回答ではない本案に署名するかは不透明で予断を許さない状況であることに変わりはない。最終的には無難な着地点を模索することになるだろうが、この数日はSNSでの"トランプ砲"が発射される可能性も高く、こちも注意が必要だろう。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。