最近ポイント投資というサービスが注目されています。お買い物の際になんらかのポイントが貯まるサービスはもはや常態化していますが、そのポイントをさらに活用したサービスです。この記事では、このポイント投資とはどういうものなのか、具体的なサービス内容について解説します。

ポイント投資とは

ポイント投資
(画像=Monkey Business Images/Shutterstock.com)

まずは、ポイント投資の基本的な仕組みをまとめてみます。

貯まったポイントを投資するサービス

ポイント投資とは、お買い物やサービスの利用で貯まったポイントを運用に回すサービスです。

これまで、貯まったポイントはお買い物やサービスの利用代金にあてる以外、あまり使い道がなかったのではないでしょうか。そのため、結果的には支出が増えてしまうということも耳にします。

しかし、ポイント投資の場合はこの心配がいりません。なんらかの消費をしなくともポイントを利用でき、資産運用を体験することが可能です。なかにはポイントがそのまま資産になるポイント投資サービスもあり、ポイントの利用の仕方がさらに増えそうです。

各会社によってサービスが異なる

ポイント投資は各社が提供しているサービスで、それぞれの特色を持っています。自分が貯めているポイントのサービスを利用するのが基本ですが、他にお得な内容のポイント投資があればメインのポイントを変えてみてもいいかもしれません。

ポイント投資は「投資のお試し」と捉えよう

ポイント投資は、基本的に投資のお試しと考えてください。「銀行金利には不満がある。投資に興味があるけど投資は怖い」という方にぴったりです。投資未経験の方でも、投資元本が無料でもらえるポイントなら、手をつけやすいですよね。

各社のポイント投資サービスはそれぞれ違いがありますが、どれも本格的な運用で実際の投資と遜色の無いものになっています。投資の勉強として充分役に立つものだと言えるでしょう。

ポイント投資の注意点

ポイント投資の注意点として、やはりリスクがあることが挙げられます。ポイント投資を利用するとポイント数が変動するようになり、増えることもありますが少なくなってしまう可能性もあります。

また、サービスによっては手数料が掛かってしまうものもあります。ポイント投資は比較的少額での運用になりますから、手数料が高いと運用が上手くいきません。特に月額100円のような固定費にはご注意ください。

ポイント投資の代表的なサービス2つ

ここからはポイント投資サービスを2つご紹介します。

dポイント投資

dポイント投資は、NTTドコモが提供するdポイントを使います。dポイントを運用ポイントに交換することでポイント数が1日1回変動するようになります。

dポイント投資では、リスクが高めのアクティブコースと低めのバランスコースの2つより好きな方を選ぶだけで簡単に始めることが可能です。この2つのコースは、自動運用大手「お金のデザイン」社が提供する投資サービス「THEO」の運用コースに連動するようになっています。アクティブコースはTHEOの株式の比率が高いコースに、バランスコースは株式の比率が低いコースに連動します。

THEOはロボットアドバイザーやAIを利用した最新の自動運用サービスで、ポイント投資でこれが体験できるのは有益と言えるでしょう。

手数料も一切かからず、運用で得た利益も非課税なので、気軽に始められそうですね。

楽天ポイント投資

楽天はグループ傘下の楽天証券で「投資信託ポイント投資サービス」というサービスを提供しています。これは楽天ポイントで投資信託を買い付けるというサービスです。dポイント投資がポイントのまま運用するのに対し、楽天ポイントでは実際の投資信託で運用します。

dポイント投資は解約すればポイントで払い出されますが、楽天の場合は実際の投資信託ですから解約すると現金で払い出しされます。ポイントがそのまま資産になるタイプと言えるでしょう。

楽天証券は投資信託を2600銘柄以上用意しており、ここから選ぶという作業が必要です。ちょっと大変ですが、より実践的な体験が可能です。

また、楽天ポイント投資の場合、NISA(ニーサ)も利用可能です。投資信託の運用益には、通常約2割の税金が掛けられますが、NISAを利用すると無税になります。

資産運用の入り口に

ポイント投資は投資のお試しサービスとして優秀な選択肢と言えるでしょう。低金利の今、投資を考えている方はポイント投資から始めてみてはいかがでしょうか。

文・若山卓也(ファイナンシャルプランナー)/fuelle

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