2019年2月25日8時時点に竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週の米ドル/円相場は、近年まれにみる狭い値幅で推移後クローズした。週初18日(月)に米国が休場で取引が手控えられるなか週安値110.42円を示現。21日(木)日本時間の早朝に公開されたFOMC議事要旨の内容自体がほぼ想定されたものであり、ドルが買い戻されるなか週高値110.95円をつけた。その後も材料難のため、110円台後半で方向感のない推移となり、そのまま引けた。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は、パウエルFRB議長が27日(水)と、28日(木)に半期に一度の議会証言にのぞむ。FRBは1月末のFOMCで政策変更に舵を切っており、この議会証言も、ここまでの政策変更を議会に説明する場に終始すると仮定すると、無風通過の可能性が高い。主要通貨のボラティリティが急低下するなか、市場の注目はポンドに移行している。日本の自動車メーカーが英国内での生産の打ち切りを発表、世論は親EUに傾きつつある。多くのメディア等が無秩序離脱を喧伝するが、3月末までにEUとの交渉期限延長に至る可能性が高い。「ブレグジット⇒ポンド売り」構図は崩れてきており、ポンドは比較的底堅く推移するとみている。一週間のボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で110.00~111.50円、英ポンド/米ドルで1.2900~1.3300ドル、ユーロ/英ポンドで0.8550~0.8800ポンドを予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。