ジャパンネット銀行はデビットカードを審査不要で持つことができ、利用に応じてTポイントを貯められます。他にもATM利用料が無料にできたり普通口座の利息が毎月振り込まれたりと、生活の中で頻繁に利用する口座として使いやすいネット銀行です。Tポイントの現金化ができるのはジャパンネット銀行のみで「ポイント獲得活動=ポイ活」に利用しやすい銀行として知名度があります。

ジャパンネット銀行の特徴

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(画像=PIXTA)

ジャパンネット銀行はネットバンクの中で最も長い歴史を持つ銀行です。高度なセキュリティー技術を採用しており、パスワード生成機器「トークン」をすべての口座開設者に無料で提供しているのも特長。「JNB」とも略され、安心感と知名度のあるネットバンクです。

ATMが使いやすい

ATM手数料は誰でも入金・出金、それぞれ月1回無料で利用できます。2回目以降は1回当たり162円の手数料がかかりますが、3万円以上の入出金であれば何度でも無料でATMが利用できます。コンビニATMも利用でき、原則24時間365日入出金や振り込みが可能。振り込みや残高照会だけなら、パソコンやスマホでいつでも操作できます。

Tポイントが貯められる

ジャパンネット銀行では、Visaデビットカードの利用やヤフオク!の利用に応じてTポイントが貯まります。Visaデビットカードは審査不要で持つことができるので、日頃の現金払いをできるだけデビットカードで行うようにするだけでもお得にポイ活をすることができます。

Tポイントを現金化できるのはジャパンネット銀行だけ

Tポイントへの交換レートは?

Tポイントの使い道は多くありますが、意外にも現金化ができるのはジャパンネット銀行だけです(2019年2月時点)。ただし交換レートがイマイチなのが残念なところ。手数料が15%も引かれるので、1,000ポイント貯まっていても850円にしかならず、150円分が手数料として差し引かれます。

現金化以外のTポイント活用方法

例えば、ウエルシア薬局では月に一度、200ポイント以上を支払いに使うことで、Tポイントを1.5倍換算で使えたり、ふるさと納税にもTポイントを現金代わりに使えたりします。他にガソリンの支払いなど、Tポイント払いに対応しているところがあります。

Tポイントをジャパンネット銀行で現金化することによって、15%分も手数料が引かれるのであれば、他に有効な活用方法がありそうです。

現金に換えるための手続きは簡単

交換レートは悪くてもとりあえず手元に現金が欲しい、というケースもあるかもしれません。手続きはジャパンネット銀行ではなく、Yahoo! JAPANを通じて行います。方法は、Yahoo!ウォレットの受取口座にジャパンネット銀行の普通預金口座を登録し、交換したいポイント数を入力して申し込むだけ。1,000ポイント以上100ポイント単位で交換できます。

手順は簡単ですが、申し込みから口座へ実際に振り込まれるまで約2週間かかるので、現金化を急ぐ場合は注意しましょう。

オークション利用者には便利な銀行

Yahoo! JAPANのオークションサイト「ヤフオク!」を利用している場合は、「Yahoo!かんたん決済」でジャパンネット銀行を利用すると、預金払いで支払った落札金額の2%分のTポイントが貯まります。しかも手数料を1円も払う必要がないので、たとえ現金化をしなくても登録しておいて損のない銀行です。

ただしインターネットバンキングや「ジャパンネット銀行支払」で支払った場合は1%となります。いずれも24時間365日の振り込みが可能なので、相手を待たせることがなく、オークション取引に向いている銀行です。

VisaデビットカードでTポイントを貯められる

ジャパンネット銀行では、キャッシュカードに無料でVisaデビット機能を付帯することができます。Visaデビットとは、クレジットカードのような後払いではなく口座から即時引き落としされる支払い方法です。

Visa対応の店舗なら世界中で利用でき、特にキャッシュカード一体型はお財布の中がかさばらないため人気があります。

Visaデビットカードは2タイプある

ジャパンネット銀行には2タイプのVisaデビットカードがあります。1つは「ベーシックカード」といって、キャッシュカードにVisaデビット機能が付帯し、JNBスターという現金化できるポイントが貯まるもの。もう1つは、機能は同じですが利用に応じてTポイントが貯まる「ファミマTカード」です。

どちらも発行手数料・年会費は無料なので、キャッシュカード発行時にとりあえずVisaデビット機能を付けておくことで、Visaクレジットカードの代用としても利用できて便利です。

ファミリーマートの利用頻度が高い人には特におすすめ

ファミリーマートでVisaデビットを使って買い物すると、200円につき2ポイント貯まります。現金払い時は1ポイントなので、頻繁に利用する方はVisaデビットの利用がとてもお得。

他にも、誰でも火曜日と土曜日はもれなくポイントが5倍になったり、水曜日は女性だけ2倍になったりとVisaデビット機能を使うことで、効率よくTポイントを貯められます。ファミリーマート以外の利用でも500円につき1ポイント貯まるので、支払いを一元化するとさらにお得です。

スマホ決済PayPayにも対応

PayPayはスマートフォンで簡単に支払いができる今注目のサービスですが、ジャパンネット銀行と連携しています。事前にアプリ画面からチャージしておき、買い物時に店頭のレジでPayPayアプリのバーコードを読み取ってもらえば決済完了です。

ちなみに、PayPayアプリにJNB Visaデビットカードを登録することも可能。クレジットカードの代用にも利用でき、通帳にも明細がその都度記載されます。

ポイ活のコツは情報収集

Tポイントのように汎用性が高いものは特に使い道に迷いますが、自分のライフスタイルの中でどのように利用するのが一番お得かを考えることが大事です。メリットばかりでなく、他と比較したデメリットについても知っておくことで、自分に合った効率の良い資産管理ができるでしょう。

文・木村茉衣(ファイナンシャル・プランナー)/fuelle

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