2019年3月5日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
年度末最後の月である3月に入り、米中問題が終わりそうになったりと、色々あるなかで、今週の注目は明後日7日(木)のECB政策金利と声明発表だろう。ECBがTLTRO(長期の資金供給オペ)で金融緩和手段に対応することが予想されている。そのためユーロ売りを試す人が出てくることが予想されるが、実際、昨日4日(月)は下落した。ただ、TLTROだけでユーロ/米ドルを押し下げられるかというと、やや材料不足。ここからは結局、レンジに戻ると予想している。1.12ドル台後半へ向けて下攻めをするも、その後1.14ドル台にリバウンドするような動きとなるのではないだろうか。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円に関しては予想以上に本邦からのドル買い需要が強い。マーケット内でもまだドルベアの人が多いが、このまま本邦機関投資家のドル買い意欲が強い形だと、高めのレンジになりそうだ。ただここから先、日米の貿易交渉が始まるため、米国側から為替に対する圧力も多少はありそうなため、一筋縄ではいかなさそうだ。また先日GPISが外債投資を拡大するとの報道が出たが、米ドル/円のダウンサイドは限定的だろう。ただ、高めのレンジといってもここから上がるというわけでもなく、予想レンジとしては、110~113円のレンジを想定している。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。