2019年3月18日8時時点に竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週の為替市場では、依然主役はポンドで、紆余曲折あったものの英議会の下院採決が集中した12日(火)から14日(木)の日程を終え、比較的堅調推移が継続する。ここまでの背景を整理すると、離脱期限の3月29日(金)を控え、ほぼ「合意なき離脱」の可能性は消滅した。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は米国では21日(木)日本時間早朝にFOMC(連邦公開市場委員会)が開催され、終了後に金融政策を発表、パウエルFRB議長の会見と続く。政策金利の変更は見込まれないが、すでにパウエルFRB議長は講演で「バランスシート圧縮の終了時期の発表は間近」と明言している。ただこの発表があっても材料難、大きな相場の流れを作るとも考えにくい。今週も注目はポンド、英議会は先週14日(木)にEUからの離脱延期申請を可決したが、これには再度「メイ英首相の修正案」を20日(水)までに議会で採決するという条件がついた。否決した場合、長期の延期申請も必要で、5月の欧州議会選挙の参加が視野に入り、離脱がさらに遠のく。「離脱強硬派」の姿勢の変化が注目だが、否決となっても継続的なポンド安とはならず、そこは買い場だろう。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で110.80~112.30円、ユーロ/米ドルで1.1200~1.1400ドル、ユーロ/英ポンドで0.8350~0.8650ポンドを予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。