JALマイルがなかなか貯まらないという人はクレジットカードを見直してみるのも一つの手だ。ショッピングなど、日常的な利用でもマイルが貯まるクレジットカードなら、遠い目標と思えた特典である航空券がグッと身近に感じられるはずだ。ここではJALのマイルが貯まるクレジットカードを3枚紹介する。

クレジットカードの選び方次第で特典航空券に近づく

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(画像=PATARA/Shutterstock.com)

マイルを効率良く貯めるにはマイルが貯まるクレジットカードを使い、フライトマイルだけでなく、ショッピング、光熱費、通信費、食費、家賃などをクレジットで支払うといい。

JALマイルの場合だと、通常期は1万2,000マイルから、ディスカウント期間中は1万マイルから往復の特典航空券への交換ができるため、例えば東京-沖縄(那覇)間の往復では通常期 1万5,000マイル、ディスカウント期間1万2,000マイルで交換可能となる。

また国際線では東京-ニューヨーク間は片道2万5,000マイルで、座席のアップグレードは、東京-ソウル間なら2万4,000マイルで交換可能。

100円の支払いにつき貯まるマイルを「マイル還元率」として記載し、100円で1マイル=マイル還元率1%として比較した。

JALカードTOKYU POINT ClubQ――WAONやPASMOでマイルが貯まる

「JALカードTOKYU POINT ClubQ」は、WAONやPASMOへのチャージでポイントやマイルが貯まるのが特徴。JALカードの機能としてはディスカウント期間中のマイルよりもさらに500マイル少ないマイル数で交換できる。国際カードブランドはVisaかMasterCardから選べ、年会費は2,160円(税込)だが、入会後1年間は無料。

入会後の初搭乗時に「入会搭乗ボーナス」として1,000マイルが付与され、そのボーナス獲得年の翌年以降、毎年最初の搭乗時に「毎年初回搭乗ボーナス」として1,000マイルが付与される。さらに搭乗ごとにフライトマイルの10%もプラスされる。

クレジット支払いでは200円につき1マイル(マイル還元率0.5%)が付与され、全国に5万4,000店舗があるJALカード特約店では200円につき2マイル(マイル還元率1%)と2倍のマイルがもらえる。また3,240円(税込)を支払って「ショッピングマイル・プレミアム」に入会すれば、特約店でなくてもクレジット支払い100円につき1マイル(マイル還元率1%)と通常の2倍になる。

電子マネー・WAONへのチャージ200円につき1マイルが付与され、さらに、WAONの利用200円につき1マイル(マイル還元率1%)が付与される。ショッピングマイル・プレミアムに入会していればマイル還元率は1.5%まで上がる。

PASMOオートチャージを利用するとそのチャージ分について200円につきTOKYU POINT 1ポイントが付与され、そのポイントは2,000ポイント→1,000マイル(マイル還元率0.25%)としてJALマイルに交換できる。

なお、このカードには最高1,000万円の海外・国内旅行傷害保険が付帯している。

イオンJMBカード――イオンを使うなら持っておいて損はない

「イオンJMBカード(JMB WAON一体型)」は、クレジット機能、JALマイル、WAON機能が1枚になったカード。国際カードブランドをVisa、MasterCard、JCBから選べ、年会費は無料。

クレジット支払いで直接マイルが貯まり、200円(税込)につき1マイル(マイル還元率0.5%)が付与される。電子マネーのWAONへのチャージではマイルは付与されないが、WAONによる支払いでは200円(税込)につき1マイル(マイル還元率0.5%)、さらに、毎月5日・15日・25日の「お客さまわくわくデー」にWAONを使うと200円(税込)につき2マイル(マイル還元率1%)が付与される。

旅行傷害保険などは付帯しないが、年会費無料でイオンでの特典も付帯するので、イオンとJALをよく使っている人なら、とりあえず持っておいてもいいだろう。

SPGアメックス――還元率が高く40社以上の航空会社のマイルにも交換可能

「SPGアメックス(スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード)」は、JALマイルだけでなく、40以上の航空会社へポイント交換できるのが特徴だ。

年会費は3万1,000円(税別)と高いものの、カード継続のたびに世界各地にあるホテル無料宿泊特典が付いていて、入会後3ヵ月以内に10万円以上カードを利用すれば、3万ポイントがプレゼントされるため元は取れてしまう。

アメックスのポイントはマリオットボンヴォイ・ポイントと呼ばれ、通常は100円につき3ポイント(マイル還元率1%)付与される。

世界130の国と地域に6,700軒以上あるマリオットボンヴォイ参加ホテルでクレジット支払いすれば、100円につき6ポイント(マイル還元率2%)、さらに宿泊時の利用では1米ドルにつき12.5ポイントが付与される。

マリオットボンヴォイ参加ホテルには、ザ・リッツ・カールトン、セントレジス、JWマリオットなどの最高級ホテルのほか、シェラトン、ウェスティン、フォーポイントなどさまざまなクラスのホテルがあり、旅のスタイルに合わせた選択が可能だ。

交換レートはJALマイルの場合だと3ポイント→1マイルとなり、1回の交換手続きでまとめて6万ポイント以上を交換すると、6万ポイントごとに1万5,000ポイントがボーナスポイントとしてプラスされてマイルに交換される。

例えば200万円通常のクレジットで支払えば6万ポイントが付与され、そこに1万5,000ポイントがボーナスポイントに加わり7万5,000ポイントになり、JALマイルに交換すれば2万5,000マイル(マイル還元率1.25%)となる。

つまりクレジットでの支払いを毎月17万円近く1年間続ければ、東京-ニューヨーク間の片道特典航空券が手に入るのだ。入会特典で3万ポイントをもらっている場合では楽に貯められるだろう。

またマリオットボンヴォイ参加ホテルで、レイトチェックアウトの特典や部屋のアップグレード特典、国内主要空港と海外2空港での空港ラウンジサービスの利用、年間最高500万円のショッピング保険が付帯している。

ライフスタイルにあったクレジットカード選びを

3枚のカードの特徴をまとめると、WAONやPASMOを使っているならTOKYU POINT ClubQ、イオンをよく使っていて気軽にマイルを貯めるのなら年会費無料のイオンJMBカード、マイルの還元率が高いのがいいのならSPGアメックスが一歩秀でている。自分のライフスタイルにあったカードを選んでほしい。

文・モリソウイチロウ(ライター)/MONEY TIMES

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