成功者の影には常に優秀なブレーンの存在があります。信頼できるブレーンに実務を一任することで、自分自身はビジョンを描くことや構想を練ることに集中することができるでしょう。信頼できるブレーンの探し方・見極め方を解説します。

優秀なブレーンと出会うための心がけ

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(画像=vectorfusionart / Shutterstock.com)

複数のブレーンを持つことは、人生を豊かにします。重要な局面において様々な立場からアドバイスを受けることができれば、間違った意思決定を下してしまうリスクがぐっと下がります。優秀なブレーンを持つことは、経営者としての成功や富裕層としての資産保全には欠かせません。

成功者がブレーンとする相手には、様々な立場の人がいます。役員や社員、家族、銀行担当者、コンサルタント、税理士などが一般的です。また、保険会社・証券会社・不動産会社の担当者もブレーンに加えるにふさわしいでしょう。

優秀なブレーンと出会うためには、常に謙虚で人当たりのいい対応をすることが大切です。最初から相手を見極めてやろうという態度が前面に出てしまうと、かえって優秀な人を遠ざけてしまいます。

優秀な人を引き寄せるのは、ポジティブなオーラです。優秀な人は複数の成功者との人脈を持っていることも多いので、成功者特有のオーラを見分ける能力に長けています。心の中では相手を見極める冷静な視点を持っておくことが大切ですが、あくまで相手を人として尊重する気持ちのいい対応を心がけましょう。

自分を試してくるような人のために、身を粉にして働く人はいません。相手の行動を監視したり、成果に注文をつけたりするより、信頼して任せることも大切です。

ただし、どうしても内容に不審点がある場合は、相手にはわからないようにまずは別の専門家に確認しましょう。もし誤りがあれば、相手にそれを伝え、やり直すチャンスを与えることが大切です。

相手の利益を考えることがブレーンとの関係を良好に保つコツ

「この人なら」と思える優秀な人材と出会ったなら、相手との関係を良好に保ち、継続していく必要があります。付き合いが長くなれば、自然とその人はあなたにとってブレーンと呼ぶべき存在となるでしょう。

優秀な人と良い関係を築くコツは、相手の利益を考えることです。優秀な人は、常に先のことまで考えています。あなたと付き合うことで将来プラスになるか、あなたがついていくに値する人かどうかを、常に相手も考えていることを意識しましょう。

大切なのは、自分がメリットを得るだけでなく、相手にもメリットを与える続けることです。メリットとは、金銭だけではなく、人脈や情報の提供も含みます。あなたとの関係が相手にとってもプラスになって初めて、相手は安心してあなたについてきてくれるでしょう。

また、ここぞという時に力になることも大切です。これからも関係を続けていきたい相手が本当に困っているなら、多少無理をしてでも手を差し伸べるべきです。そうすることで、相手はあなたに恩義を感じ、いずれは受けた恩の何倍もの働きで返してくれるかもしれません。

相手の立場を考えてアドバイスを受け入れる

信頼できる優秀なブレーンであっても、アドバイスをそのまま受け入れるだけでは意味がありません。ブレーンからアドバイスを受けるときは、相手の立場を考慮して意思決定に生かすようにしましょう。

例えば、税理士やコンサルタントであれば、無理な資産運用をすすめてくる可能性は低いといえます。もし資産運用によって顧客が損をした場合、コンサルティング契約や顧問契約など本来の契約を解除されるリスクがあるからです。

一方、証券会社や不動産会社など一度の契約で大きな手数料が発生する場合、多少無理な提案でも押し通そうとしてくる可能性があります。もちろん、顧客に寄り添った担当者もいるので一概には言えませんが、相手の業務上の立場を考慮するのは大切なことです。

攻めのコンサルタント、守りの税理士など、職業による違いもあります。ブレーンによってアドバイスが違うことは問題ありません。むしろ、多様なアドバイスをくれるブレーンと付き合っていくべきでしょう。それぞれのアドバイスを受け、それをうのみにすることなく、意思決定に生かすことが何より重要です。

文・木崎 涼(ファイナンシャル・プランナー)(提供:JPRIME


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