エグゼクティブであれば、安全性の高い車に乗ることは社会的責任といってもいいでしょう。万が一のことがあれば、ビジネスや会社への影響ははかり知れません。ここではアメリカの保険業界の団体IIHSが「最も安全」と評価したラグジュアリーカー(高級車)をクローズアップ。近いうちに車の買い換えを考えている方はご参照ください。
IIHSで最上位クラスの安全性と評価された11車種
アメリカの保険業界が設立した非営利団体「米高速道路安全保険協会(IIHS)」。このIIHSが「最も安全」と評価した車種が「Top Safety Pick(トップ セーフティ ピック)」です。中でも特に安全と判断された車種には「Top Safety Pick +(トップ セーフティー ピック+)」の評価が与えられています。対象になるのは主要メーカーの直近モデルになります。
このIIHSの安全性の評価では、サイズごと(小型車・中型車・大型車)やSUV・ミニバンなどのカテゴリごとにジャッジがされています。2019年度の高級車カテゴリでは下記の車種が「Top Safety Pick +」と評価されました。
[中型高級車]
- レクサスES 350
- メルセデスベンツCクラス
[大型高級車]
- アウディA6
- BMW 5シリーズ
- メルセデス・ベンツEクラス
- リンカーンコンチネンタル
[SUV]
- ボルボXC40(小型カテゴリ)
- BMW X 3(中型カテゴリ)
- メルセデス・ベンツGLC(中型カテゴリ)
- メルセデス・ベンツGLEクラス(中型カテゴリ)
- アウディQ8(大型カテゴリ)
富裕層やエグゼクティブの方々に人気の車種が中心なので、1車種ごとの解説は不要でしょう。ただし、リンカーンコンチネンタルだけは日本人にあまりなじみのない車種なので補足しておきます。これは、フォードのリンカーン部門から発売されているラグジュアリーセダン。外観、内観ともに落ち着きがあり、大人に似合う世界観を持っています。
もう1つ補足をすると、IIHSの安全性の評価はあくまでも「カテゴリごとの」評価になっています。IIHSのスタンスとしては、小型車よりも大型車の方が安全性は高いという考え方が基本です。
ちなみに、「Top Safety Pick +」の高級車以外のカテゴリや、これに次ぐ評価の「Top Safety Pick」の車種を確認したい方は、こちらのIIHS公式サイト上の2019年版リスト(英語版)をご覧ください。
IIHSの評価の中身 助手席の安全性重視なら最高評価の選択を
気になるのは、IIHSがどのような基準で車の安全性を評価しているかです。「最も安全」とまで言い切っているわけですから、よほど精度の高い基準を設けているといえます。
まず、IIHSが実施する評価で「Top Safety Pick」を受けるには、前面衝突の安全テストで上位ランク(AdvancedまたはSuperior)の結果を得ることが前提になります。加えて次の項目でも、Goodなどの評価が求められます。
- 運転席側のスモールオーバーラップ衝突
- 側面衝突
- 車両転覆
- 追突想定
- ヘッドライト性能(評価Acceptable以上)
さらに最上位の「Top Safety Pick +」の評価になると上記に加えて、下記の項目でGoodやAcceptableの評価が求められます。
- 助手席側のスモールオーバーラップ衝突テスト(評価GoodまたはAcceptable)
- ヘッドライト性能(評価Good)
つまり、助手席に人を乗せることが多い方は、「Top Safety Pick +」の評価を受けた車を購入候補のリストに入れた方がいいということになります。
毎年実施されているIIHSの評価 車買い換え時の参考に
最近では、自動車を選ぶ基準も多様化しています。デザインやインテリアで選ぶ人もいれば、操縦性で選ぶ方もいるでしょう。また、エコ性能重視というドライバーもいれば、運転サポート機能のある車種がいいという方もいます。
どの基準で選ぶにしても、ベースになるのは安全性です。しかし、各メーカーが宣伝で「安全性にこだわっている」という打ち出しをするため、消費者側からすると「どの車の安全性が本当に高いか」が見えにくい状況といえます。
このような中、IIHSの評価はとても価値のあるものです。毎年、直近のモデルを評価しているため、車を買い換える前に参考にするのが賢明です。
文・J PRIME編集部(提供:JPRIME)
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