アカデミー賞という世界的な映画賞を受賞する男優・女優たちは、超高額ギャラのイメージがあります。これは事実でしょうか? そして、アカデミー賞自体の賞金額も気になるところです。ハリウッドセレブのギャラとアカデミー賞の関係をチェックしてみましょう。

アカデミー賞を受賞すると賞金はどれくらい?

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(画像=Featureflash Photo Agency / Shutterstock.com)

毎年、2月に開催される「アカデミー賞授賞式」。91回目となる今回は『ボヘミアン・ラプソディ』が主演男優賞(ラミ・マレック)など4部門を受賞し、話題の中心になりました。

アカデミー賞といえば、1927年から続く伝統あるアメリカの映画賞。世界最高峰の映画の祭典といってもよいでしょう。その年度の優れた作品・監督・俳優・技術スタッフなどに通称「オスカー像」と呼ばれる金色の像が贈られるのが恒例です。

これほど世界的に有名な賞であれば、賞金も多額で俳優や監督の収入をかなり押し上げそうです。しかし実際には、アカデミー賞を受賞しても賞金は一切出ません。また、必ずしもアカデミー賞を受賞した俳優が高額ギャラということでもありません。

それを証拠に、フォーブス誌が発表した「世界で最も稼ぐ著名人ランキング(2018年度版)」の100位に入ったセレブ俳優で、最近アカデミー賞を受賞した人は皆無です。あくまでも、お金よりも名誉を与えられるのがアカデミー賞なのです。

アカデミー賞にノミネートされたレディ・ガガの年収は?

今回開催された「第91回アカデミー賞」の受賞者ではなく、ノミネートにまで範囲を広げると、「世界で最も稼ぐ著名人ランキング」の100位以内に入っている人物がひとりだけいます。それは、レディ・ガガです。順位は49位、収入は5000万ドルになります。

レディ・ガガは『アリー/スター誕生』の主演女優賞にノミネートされました。この映画の監督は『アメリカンスナイパー』などのヒット作を手がけたブラッドリー・クーパー。レディ・ガガはウエイトレスをしながらバーで歌手をしている女性を演じました。ただし、彼女は「世界で最も稼ぐ著名人ランキング」では俳優(女優)ではなく、ミュージシャンの肩書きで紹介されています。

大作出演がないジョージ・クルーニーの収入が2億ドル超の理由

ちなみに、「世界で最も稼ぐ著名人ランキング」の映画関係者トップ5は、次の通りです。

2位 ジョージ・クルーニー 2億3900万ドル
5位 ドウェイン・ジョンソン 1億2400万ドル
20位 ロバート・ダウニー・ジュニア 8100万ドル
31位 クリス・ヘムズワース 6450
49位 レディ・ガガ 5000万ドル

この中で、アカデミー賞を授賞したことがあるのは、ジョージ・クルーニーただ一人。2006年に『シリアナ』でCIAの工作員役を演じ助演男優賞に輝きました。ただしBBCによれば、彼が2018年に収入が多かった理由は映画出演よりも、所有していたテキーラ企業を大手飲料メーカーに売却したためとのことです。

ドウェイン・ジョンソンはアクション大作への出演が中心のため、現段階ではアカデミー賞は難しいといわれます。しかしVOGUE JAPANによると、彼は第91回アカデミー賞の司会のオファーを受けていましたが、スケジュールが合わず断ったという縁があります。

ロバート・ダウニー・ジュニアは、映画1本あたりのギャラの高さで知られます。たとえば、ヒット作の『アベンジャーズ』や『アイアンマン3』の出演料は各5000万ドルといわれます。彼ほどのキャリアがあれば、過去にアカデミー賞をとっていそうですが、過去2回のノミネートにとどまっています。

2018年の「世界で最も稼ぐ著名人ランキング」には入っていないものの、映画1本あたりのギャラの高さで知られる俳優には、レオナルド・ディカプリオ、アダム・サンドラー、ウィル・スミス、ジョニー・デップなどがいます。そうそうたる顔ぶれですがこの中で、アカデミー賞をとった経験があるのは、ディカプリオのみ(第88回・主演男優賞)。アカデミー賞受賞の難しさをあらためて思い知らされます。アカデミー賞の価値を感じながら、受賞作品を鑑賞してみてはいかがでしょう。

文・J PRIME編集部(提供:JPRIME


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