2019年4月2日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先々週はドイツの製造業PMIが悪化し、リスクオフムードが高まった。しかし、本邦からの新規投資が110.00円前後を支えたことと、中国の製造業PMIが大幅改善したことから、リスクオフムードは一転、昨日1日(月)からリスクオンムードへと移行した。逆イールドと騒がれていた米国の金利も、米長期金利が上昇することで逆イールドから大きく離れている。ただ、中国経済の改善がどこまで真実か不透明な部分があり、米国の経済指標も良いものと悪いものが混在しており不安定なため、おそらく一方向への動きにはならないだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円も下を支えられたが、高値を追いかけて買っていく相場ではない。したがって米ドル/円は110.00~112.00円のレンジ相場、ユーロ/米ドルはおそらくECBが緩和方向に政策をシフトしていくことで頭が重くなっていくだろう。ポンドはブレグジット関連があまりにも迷走しているため、明確に先行きがはっきりするまでは手を出しづらい。NZドルも中央銀行が政策の変換を明確に示したため、しばらくは頭が重いだろう。具体的には現在、NZドル/米ドルは0.6700~0.6775ドル付近にバリアがあって支えられている状況だが、これを下抜けすると、もう一段下方向への動きとなるだろう。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。