2019年4月3日10時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

4月に入り、ブレグジットに関してゴールドマン・サックスが膠着打開は近いというレポートを出して話題になっている。「ポンドに妙味、膠着打開近い」とのコメントだ。ゴールドマン・サックスの外国為替・新興国市場戦略グローバル共同責任者のザック・パンドル氏は、メイ英首相がまとめた離脱案の代案について支持動向を探る下院の投票で、いずれも反対が賛成を上回ったことを受け、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューに応じ、「大詰めの段階に差し掛かりつつある。これらの投票で支持が得られなかったとしても、進展しつつあると思う」と述べた。パンドル氏は、行き詰まりの長期化や混乱を伴う合意なき離脱のシナリオではなく、再国民投票とパッケージ化された恒久的な関税同盟残留を含むと考えられるソフトな離脱アプローチについて、一両日中にめどが立つこともあり得ると予想し、「ポンドは今の先進国市場通貨で恐らく最大のチャンスといえる」と主張した(出所:ブルームバーグ)。

現在の為替相場の戦略やスタンス

昨日2日(火)のマーケットではメイ英首相が、欧州連合(EU)離脱を巡る事態の行き詰まり打開に向け、労働党のコービン党首との協議を提案した模様。これで、よりソフトな離脱の可能性への道を開いた展開だ。これが前述のゴールドマン・サックスが予想する一両日中にめどがたつ展開となるかが焦点。ヘッドラインに留意しながら、英ポンド/米ドル、ポンドクロスの押し目買い戦略で臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。