2019年4月9日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

オプション市場のボラティリティがかなり下がっている。オプション市場もマーケットが動くとは想定していないがボラティリティは4%台なのでかなり低い。目先どんな材料が出たらどう動くかという予想が米ドル/円や主要通貨に関しては難しくなってきている。何かあるとすればブレグジット関連だが、結果が出てみるまでは何とも動き難いものがある。おそらく離脱期限の長期延長でポンドは買われる方向に行くのではないかと思っている。そんななか、最近流行っているのが、ニュージーランドとオーストラリアの金融政策の方向性の違いから、豪ドル買いのNZドル売りという取引だ。ただこの取引を推奨する金融機関が多く混み合ってきているため、リスクへの警戒も必要だろう。こちらは、1.10NZドル方向へのじり高を予想する。

現在の為替相場の戦略やスタンス

市場全体として、これまで中国経済に対する不安が大きかったが、中国の経済指標が改善してきている。4月以降減税が効いてくることを考えるとおそらく中国経済は底打ちしたように思える。そうなるとリスクオフの展開ではなく、全体的にリスクオンとなり、株は堅調、為替ではクロス円が堅調になりやすい。今現在でいえば、何か取引をするとしたら豪ドル/NZドルの買いだろう。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。