世界の中でも、米国株の上昇率が高い理由は、ハイテク分野で世界的なベンチャー企業が出現しているからである。今や、世界のIT技術開発の中心地は、シリコンバレーとイスラエルである。第2回ではその背景を分析する。

米国の巨大IT企業の多くはユダヤ系

日本の電機産業の国際競争力が低下する一方で、第1回で述べたように、米国や中国のIT企業が世界を席巻している。その中でも注目すべきは、米国のITの時価総額上位企業のほとんどはユダヤ系であるということである。なお、ここでは、創業者もしくは現経営者がユダヤ人の場合、ユダヤ系企業と定義する。