2019年4月17日14時時点に井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
米ドル/円は投機筋の仕掛けから年初来高値となる112.17円まで急騰する場面もあったが、その後は本邦輸出勢の売りが上値を抑えて112.00円付近で膠着状態。注目された中国の経済指標はGDPや中国鉱工業生産、小売売上高はいずれも予想を上回る強い数字となっており、中国の先行き景気減速懸念が後退している。
現在の為替相場の戦略やスタンス
先週12日(金)に発表された中国貿易収支に加えて、本日17日(水)の中国経済指標でも好結果が続いている。リスクオンムードから米ドル/円、クロス円は底堅く推移しそうだ。また、懸念された日米貿易交渉も為替条項や自動車問題など米国側から具体的な要求がなかったことも上昇要因となるだろう。米ドル/円はテクニカル面でも年初来高値を更新したことで上値は軽くなっている。機能しそうなレジスタンスも見当たらず、捕まっているショートポジションも多いのでロスカットを巻き込めれば112.50円くらいまでは視野に入るだろう。
井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。