1979年から2000年生まれの米ミレ二アル世代は、それ以前の世代に比べ、早い時期から老後資金を備え始めているーーそんな実態が明らかになった。ウォール街の金融機関に勤務するフランス人のアナリストは「計画性がなく、借金をしてでも消費するのが米国の国民性と思っていたが、その考えを改めなければならないようだ」と真顔で言った。
筆者の周りでも未だに「借金をしてでも消費をする人々」は確かに存在する。それが国民性なのかはさておき、長寿社会が実現しつつある中でそんな生活を続けていて大丈夫なのか、と他人事ながら心配してしまう。今回はミレ二アル世代を中心に、米国の老後資金を巡る最新傾向をリポートしたい。