前週末については、聖金曜日の祝日(グッドフライデー)で主要海外市場が休場となったため、取引参加者は激減し、値動きも非常に小さなものになりました。東京時間では、日銀の国債買い入れオペ減額を手掛かりに一時ドル円は111.90円まで売られたものの、その後は111.90円を挟んだ動きに終始しました。本日も、イースターマンデーとなるため、主要海外市場が休場となるため、引き続きボラティリティの低い動きになりそうです。
唯一発表された経済指標では、 米・3月住宅着工件数が市場予想122.5万件に対して113.9万件、米・3月建設許可件数が市場予想130.0万件に対して126.9万件となりましたが、少ない市場参加者のマーケットを動かす材料にはならず、限定的な値動きとなりました。
今後の見通し
今週は、本来であれば前週公表予定であった為替政策報告書を米財務省が公表する予定です。また、26-27日の日米首脳会談、日米財務相会談の前に、第2回日米物品貿易協定(TAG)が開催予定となっています。来週開催予定の米中通商協議とともに、トランプ米政権の対中、対日貿易赤字削減に向けた措置を見極める展開となりそうなため、貿易協議に関するヘッドラインにて一喜一憂する動きになりそうです。
国内では、10連休を控えるなか、4/24(水)の日銀国債買い入れオペ、4/25日の日銀金融政策決定会合・展望レポートが注目されそうです。日銀は19日に残存10年以上の国債買い入れ額を減額しました(残存期間10年超25年以下:1,800億円⇒1,600億円、25年超:500億円⇒400億円)。2回連続での減額は考えにくいかもしれませんが、大型連休を控えていることもあり、注目されそうです。
本日は、商いの薄い営業日になりそうですが、明日以降は1/3の「フラッシュクラッシュ」を回避するために、円売りポジション回避の動きが強まるかもしれません。特にValue Date(バリューデート)が4/26→5/7後のクロス円については、一気にクロス円の調整が入る可能性があるため、この点には注意が必要です。
日米貿易協議の詳細発表後はドル売りが強まる想定
戦略通り、ドル円ショートを112.15円にてポジションメイクです。ドル円の112円台は何度もトライするものの、すぐさま111円台に反落するポイントになっているため、今回も滞空時間は短いものになると思われます。日米貿易協議についても、米中貿易協議同様にドル売りが強まる可能性が高いと見ています。引き続き、利食いは111.40円、損切りは112.50円付近に設定します。
海外時間からの流れ
本日は、イースターマンデーで主要海外市場が休場になるため、引き続き、非常に限定的な値動きになると思われます。英国のEU離脱案の合意に向けて英与党・保守党と最大野党・労働党の協議が注目されていますが、英国紙には「英・与野党が合意に至る可能性は低そうだ」とのタイトルが踊っています。ただ、英議会は23日から再開されるため、本日については様子見になりそうです。
今日の予定
本日は、米・3月中古住宅販売件数などの経済指標が予定されています。
(提供:FXプライムbyGMO)
FXプライムbyGMO情報分析チーム
為替のみならず、株式、商品相場の経験者が多角的な目線でマーケットを分析します。執筆者は営業推進部マーケッツグループ長、稲井有紀、グループ長代行、崔 敏樹。