ワインの王様とも呼ばれるロマネ・コンティ。ロマネ・コンティといえば高級ワインの代名詞として知られており、1本1,000万円を超えるものもあると言われています。では、なぜそこまでロマネ・コンティは高いのでしょうか。ロマネ・コンティの魅力とワインの価格について解説します。

ワインの値段はどうやって決まる?

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(画像=Ievgenii Meyer/Shutterstock.com)

まず、ワインの値段がどうやって決まるかについて、簡単に解説していきましょう。

ワインの値段を決めるのは、「作り手」「ブドウの品質」「ヴィンテージ」です。これらの要素がかみ合って、高いワインかどうかが決まるのです。たとえ良い作り手で、良いブドウの品質であっても、ヴィンテージがいまいちだと、高い価格がつかないなど、まさに、「天地人」のすべてがそろうことが、良いワインの条件なのです。

ブルゴーニュワインは最も高級なワイン産地

ワインにはいろいろな産地がありますが、その中でも、最も高級なワインになっているのは、フランスのブルゴーニュで作られる、ブルゴーニュワインです。実際、世界で最も高級なワイン上位10種のうち、7種をブルゴーニュワインが占めています。ではなぜ、ブルゴーニュワインが、最も高いワインになるのでしょうか。

それは、ブルゴーニュ地方のワインの作り方によります。ブルゴーニュ地方では、畑によって「特級畑」「一級畑」など、ランクがつけられています。特級畑は作付面積も小さく、したがって、作られる本数も少なくなるのです。

もう1つは、同じ畑でも、作り手によって味わいが異なるということです。ブルゴーニュワインは原則、白ワインはシャルドネ、赤ワインはピノノワールという単一品種のブドウで造られるのですが、同じ畑で採れたブドウでも、作り手によって味わいが変わるのです。優秀な作り手のワインはそれだけ値段が高くなる傾向にあります。

さらに、もう1つ輪をかけるのが、世界的なワイン需要です。ブルゴーニュで作られるワインの量というのは、年によって差はあるものの、畑の面積が増えるわけではないので、本数が急激に増えるわけではありません。しかし、中国をはじめとする新興国のワイン需要が増えていることもあり、年々希少性が高まっているのです。

ロマネ・コンティがワインの王様と呼ばれるわけ

ブルゴーニュワインの中でも、ロマネ・コンティは、ワインの王様と呼ばれています。2018年のオークションで、史上最高価格となる5000万円で落札されるなど、その値段も驚くほど高額になっています。では、なぜ、ロマネ・コンティがワインの王様と呼ばれるのでしょうか。

ロマネ・コンティは、ロマネ・コンティの畑で作られます。この畑は、ロマネ・コンティを作っている、DRC(ドメーヌ・ロマネ・コンティ)社の単独所有になります。つまり、ロマネ・コンティを作れるのは、DRC社だけなのです。ロマネ・コンティの作付面積は1.8haほどしかなく、年6,000本程度のワインしか作れない、その希少性が値段を上げています。

さらに、DRC社の作り手としての信頼感もプラスの要素です。DRC社が作るワインは、ロマネ・コンティのほか、ラ・ターシュ、リシュブール、エシェゾーなど、それぞれ特級畑で作られており、高い品質を維持しています。こういった、DRCのワイン=品質が高い、という信頼感も、ワインの値付けにとっては重要な要素になります。

こういった人気ワインだからこそ、偽物も多く出回っています。もし、あなたがロマネ・コンティを欲しいと思ったら、信頼できるワインショップで買うことをお勧めします。

ロマネ・コンティは飲まなくても楽しむことができるワイン

ロマネ・コンティは、ブルゴーニュワインの中でも、その希少性の高さから、「ワインの王様」と呼ばれています。1年に出る本数が限られているワインだからこそ、年々値段は上がり続け、投資対象としても注目されています。

そのストーリー性の高さから、飲まなくても楽しめるロマネ・コンティ。もし、運よく手に入れることができたら、投資商品として値上がりを待つか、飲んで楽しむか、悩ましいところですね。(提供:JPRIME

文・J PRIME編集部


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