スポーツ路線を追求し独自の進化を遂げたミニバン
90年代に巻き起こったミニバンブーム。その火付け役となったのが1994年10月~1999年11月に生産された初代ホンダ オデッセイだ。
当時アメリカで人気だった広い室内とセダンライクな乗り心地を備えたミニバンを手本に開発された初代は、商用車風味の濃い従来のワンボックスカーとの差別化をはかるべく、スライドドアではなくヒンジドアを採用。
以降、世代を経るごとに低重心化を推し進め、スポーティな乗り味を強調したミニバンとして独自の進化を遂げた。
特に低重心化に大きく踏み込んだシリーズ3代目(2003年10月~2008年9月)は、大ヒットを記録。
走行性能を高める専用パーツが数多く奢られたスポーツグレード「アブソルート」は、幅広い世代から多くのファンを獲得し、オデッセイブランドを象徴する存在になった。
2013年11月に登場したシリーズ5代目となる現行型で初めてスライドドアを採用し、快適性と高級感を兼ね備えたプレミアム路線へと舵を切っている。
予算100万円で狙うならシリーズ4代目に注目
そんなオデッセイの中でも、今回は2008年10月~2013年10月に生産されたシリーズ4代目に注目。
中古車流通量では3代目や現行型に劣るものの、中古車相場が順調に下落しているうえに、予算100万円圏内で条件の良い物件が見つけやすい状況にあるからだ。
まずポイントとして、選択肢の広さが挙げられる。550台強ある流通量のおよそ半分が、予算100万円圏内に入っているのだ。
2013年10月まで生産されていた比較的新しいモデルで、新車時価格が250万円オーバーだったことを考えると、なかなかレアなケースといえる。
それほど古くないモデルゆえ、物件全体の平均走行距離が7万km台と少なめなのも好印象。
台数はかなり絞られてくるが、予算100万円でも走行距離の少ない物件を見つけることができる。
ウルトラハイバリューなアブソルートに出会うチャンスも!
特にグレードや装備にこだわりがない場合は、広い選択肢から条件に合う1台を選ぶのが正解。
その際、走行距離7万kmを目安にすると絞り込みやすくなる。
この条件で、2009年9月以降に設定された2.4Mエアロパッケージが見つかればバリューは十分高い。
かなりレアなケースだが、もし同じ条件下でスポーツグレードのアブソルートを発見したら、それはウルトラハイバリュー物件。
ピンときたら、すぐに販売店に問い合わせて在庫を確認してみよう。
text/中野剛
photo/篠原晃一
総額100万円で、走行距離8万km以内のオデッセイを探す
▼検索条件
ホンダ オデッセイ(4代目) × 総額100万円以下 × 修復歴なし × 走行距離8万km以下 × 全国
(提供:カーセンサー)