日本の道路事情にマッチしたプレミアムコンパクトSUV
ドイツの自動車メーカーBMWのSUVレンジを担うXシリーズ。
クロカン性能を重視しつつも、運転しやすい高いアイポイントやオンロードでの快適な走り、高級感ある内外装も兼ね備えたSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)をコンセプトとしている点がXシリーズの特徴だ。
2000年10月にデビューしたX5を皮切りに、現在ではシリーズ全体で7モデルをラインナップする。
その中でも最もボディサイズの小さいエントリーモデルにあたるのが、X1だ。
X1は、2010年4月~2015年9月に生産された初代と、それに続く現行型があるが、ここでは予算100万円で狙える中古車物件が出始めた初代に注目したい。
まずはボディサイズから。
全幅が1800mmあるため3ナンバーサイズとなるが、トヨタ C-HRやスバル XVとほぼ同じで、日本の道路事情にマッチしたサイズといえる。
輸入車SUVと聞くと、大きくとり回しが難しいイメージをもつかもしれないが、このX1なら道幅が狭い都市部でも所有のハードルは高くない。
また全高が1545mmと低く、一般的な機械式の立体駐車場に収まるのもポイントだ。
2Lエンジンを搭載する2WD車の選択肢が豊富 搭載するエンジンは、2LのNAと最高出力の異なる2タイプの2Lターボエンジン、そして3L 直6の4種類。すべてガソリンエンジンとなる。
中古車市場では2Lエンジン車が大半を占めており、3Lの直6はかなりレアな存在。
グレード別に見ると、2L NAエンジン搭載の「18i系」と、低出力タイプの2Lターボエンジンを搭載する「20i系」が多い。
駆動方式は2WD(FR)と4WDの2種類あり、それぞれ2WD車は「sドライブ」、4WD車は「xドライブ」とグレード名に表記されているので分かりやすい。
中古車市場では2WD車の割合が多く、300台強ある流通量のおよそ7割が2WD車となる。
予算100万円で勝負するならこまめに物件チェックを!
以上を踏まえたうえで、初代X1の相場推移を見てみよう。
相場は基本的に緩やかな下落基調にあるが、今年に入ってからガクンと一段下がった。
物件の平均価格も140万円を切り、これまでほとんど台数のなかった予算100万円圏内にも、ほとんどが「18i系」の「sドライブ」だが、少しずつ物件が増えてきてた。
しかし、ここ最近は初代X1の流通量が減少傾向にあり、予算100万円で狙える物件数も伸びていない。
今すぐ初代X1を手に入れたいと考えている人にとっては、選択肢の面でやや厳しい状況といえる。
一方で昨年10月、現行型が登場から3年経過し車検タイミングを迎えたことで、中古車流通量が増加し相場も下落している。
これにより初代の相場が押し下げられる可能性も十分あるため、予算100万円圏内の新着物件を見逃さないよう、こまめにカーセンサーnetをチェックしよう。
text/中野剛
photo/BMW
総額100万円で、X1(初代) sドライブ 18iを探す
▼検索条件
BMW X1(初代) × 総額100万円以下 × 修復歴なし × sドライブ 18i × 全国
(提供:カーセンサー)