2019年5月7日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

GWの10連休中、米ドル/円で上下どちらへも大きく振れずにこのまま終われば、本邦輸出企業より輸入企業のほうが焦って、今週、特に五十日である10日(金)に向けてドル買いをしてくるかと思っており、連休明けである本日7日(火)に仲値が不足している状況かと思っていた。しかし結局、連休最終日である昨日6日(月)、最後の最後に米ドル/円が崩れてしまい、輸出企業は置いたオーダーがほぼ全くつかない状態で本日7日(火)を迎えた。輸入企業は110.50円より下の買い玉のうち、一番手前の110.30円くらいまではついて109円台にかけての買いはここからもあるとは思うが、あまり買い上がってくる感じでもないだろう。米中の貿易交渉の話も円高に作用しそうで、慌てて買わずに様子見している感じだ。米中貿易交渉が予想より難航しそうなため、その点においては世界株安でリスクオフになる可能性をまだ秘めている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは109.80~111.85円。もしかしたら下は110円割れないかもしれないが、上値側も112円はだいぶ遠くなった気がする。戦略としては基本戻り売りから入って111円台引きつけて売り場探しで、110円台前半以下、110円割れたらしっかりとショートを利食い、もし110円割れて109.50円辺りまで下げたら1回目の下げでは買えるのではないかと思っている。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。